Akamai、クラウド不要で迅速導入可能なアプリケーションプラットフォーム「Akamai App Platform」を発表
クラウドセキュリティとクラウドコンピューティングのリーディングカンパニーであるAkamai Technologies, Inc.(NASDAQ:AKAM)は、新たなアプリケーションプラットフォーム「Akamai App Platform」を発表しました。このプラットフォームは、大規模分散アプリケーションの構築、管理、拡張をシンプル化する革新的なソリューションです。特に注目すべき点は、クラウドへの依存を排除し、迅速な導入を可能にした点です。
クラウド不要、導入時間の大幅短縮
Akamai App Platformは、Otomi(AkamaiがRed Kubesから買収したKubernetes技術)を基盤として構築されています。事前に用意されたテンプレートと自動化されたプロビジョニングにより、Kubernetesクラスタの構築、管理、拡張に伴う複雑な作業を大幅に削減します。従来、数ヶ月かかっていた導入プロセスが、わずか1時間未満に短縮されるため、企業は迅速にアプリケーションを開発・展開できます。また、実稼働中のワークロード増加に合わせて、ほぼ瞬時にスケーリングできる柔軟性を備えています。
開発者にとってのメリット
Akamai App Platformは、開発者に以下のメリットを提供します。
迅速な導入とカスタマイズ可能なテンプレート: Kubernetesクラスタ上でクラウドネイティブアプリケーションを実行するための、すぐに使えるテンプレートを提供します。必要に応じてカスタマイズも可能です。
シームレスな統合: 事前に構成されたオープンソースプロジェクトとのシームレスな統合により、ワークロードの展開、管理、拡張が容易になります。
セルフサービス環境: エンジニアリングチームは、アプリケーションの構築、デプロイ、セキュリティ保護、保守を、セルフサービス環境で行うことができます。
ベストプラクティスに基づいたテンプレートカタログ: 業界のベストプラクティスとオープンソースツールに基づいた、豊富なテンプレートカタログを提供します。
多様な企業ニーズに対応
Akamaiは、規模や展開段階を問わず、様々な企業のニーズに対応できるよう、このプラットフォームを設計しました。成長を期待する企業、スケーラビリティの必要性を認識している企業、既存サービスの拡張に取り組む企業など、幅広い企業において価値を提供します。また、マルチクラウドソリューションを容易に設計したいソリューションインテグレーターにとっても、理想的なプラットフォームです。
Kubernetes学習曲線の効率化
Kubernetesは、コンテナ化アプリケーションの構築、デプロイ、管理を容易にする強力な技術ですが、その複雑さから、多くのDevOpsチームにとって導入の障壁となっています。Akamai App Platformは、以下の機能を通じて、この課題を解決します。
運用のシンプル化: 事前構成されたソリューションとオープンソースツールの統合により、Kubernetesクラスタの管理を簡素化します。
展開とツールの標準化と統合: オブザーバビリティ、セキュリティ、ワークロードコンプライアンス、シークレット管理、CI/CD、サービスメッシュ、クラウドネイティブストレージのための統合ツールスイートを提供します。
真のポータビリティ: オープンソースソリューションを採用することで、クラウドベンダーへのロックインを回避し、柔軟性とコスト効率を向上させます。
高度なセキュリティとオブザーバビリティ: 高度なセキュリティ機能とオブザーバビリティ機能を統合することで、安全で信頼性の高い環境を提供します。
Akamai Connected Cloudとの連携
Akamai App Platformは、Akamai Connected Cloudと連携することで、スケーラブルで低レイテンシーな分散型アプリケーションを構築できます。これにより、開発、配信、セキュリティの統合において、比類のないコストパフォーマンスを実現します。
まとめ
Akamai App Platformは、クラウドへの依存を排除し、迅速な導入と高いスケーラビリティ、そして堅牢なセキュリティを提供する革新的なアプリケーションプラットフォームです。Kubernetesの複雑さを解消し、開発者の生産性を向上させることで、企業のデジタル変革を加速させる強力なツールとなるでしょう。