富士見工場が蓄電池システムを導入
カゴメの富士見工場は、新たに蓄電池システムの運用を開始しました。この取り組みは、持続可能な地球環境を実現するための一環であり、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標に向かっています。特に、同工場の太陽光発電の活用を最大化することが狙いです。
温室効果ガス削減を目指す
カゴメは、2030年に向けた温室効果ガスの排出量削減目標を設定し、SBT(Science Based Targets)イニシアチブの認証を取得しています。この取り組みは、工場や農場での省エネ・再エネ活動を強化し、持続可能な未来の実現に向け早急な行動が求められています。
富士見工場もその一環として、2021年には太陽光発電パネルを導入。これにより、工場非稼働時の発電量が電力使用量を超えることで、出力を抑える必要がありました。しかし、蓄電池システム導入により、電力需給の調整が可能となり、太陽光発電の最大活用が実現できるようになります。
太陽光発電比率の拡大
新たに設置された約300kwの太陽光パネルと合わせて、工場全体の太陽光発電比率は約3割に達する見込みです。これにより、年間約200トンのCO2排出量削減が期待され、再生可能エネルギーの活用も加速します。
また、当工場では現在、電力需給の安定化を目指した「上げDemand Response(DR)」の実証実験も進行中。この実験により、得られた知見をもとに、蓄電池システムを活用したDRの実現を目指し、さらなる社会課題の解決に向けた取り組みを進めていく予定です。
富士見工場の概要
富士見工場は長野県諏訪郡富士見町に位置し、1968年に操業を開始しました。トマトジュースや野菜生活100といった製品の製造および生野菜の加工を行なっており、2023年の実績では年間約4.6億本の飲料を生産しています。この工場での蓄電池システムの導入は、同社の持続可能な事業運営の重要なステップとなります。
今後の展望
カゴメは、これまでの取り組みをさらに強化し、2050年を見据えた持続可能な社会の実現に向けた道筋を築いています。富士見工場におけるこの新たな取り組みは、企業としての責任を果たすだけでなく、地域社会や環境にも貢献する重要な施策として位置づけられています。
持続可能な未来に向けて、カゴメの挑戦は今後も続きます。工場の特徴や、蓄電池システムの具体的な運用方法についての詳細は、今後の発表にて明らかにされることでしょう。