観光庁の地域観光新発見事業成果発表会
観光庁では、地域の持つ観光資源を生かした新たな観光コンテンツの発掘を目指して「地域観光新発見事業」を推進しています。この事業は、効果的なマーケティングデータをもとに、地方誘客が実現できるような観光コンテンツの開発、販売路の拡大、情報の発信に重点を置いた支援を行うことを目的としています。これにより、地方の観光業が活性化し、観光による地域経済の振興が期待されています。
この度、特に成功を収めた事例が発表される「地域観光新発見事業成果発表会」が、2025年1月29日(水)に東京・品川にて開催されることが決定しました。会場はTKPガーデンシティPREMIUM品川HEARTです。この成果発表会では、採択された事業者による取組や成果が紹介され、地域の観光資源を最大限に活用した様々なコンテンツが広く発信されます。また、同日に旅行会社などが参加する商談会も行われ、地方観光のビジネスチャンスが創出されることが期待されています。
2024年には訪日外国人旅行消費が過去最高の8兆1,395億円に達する見込みで、前年比でも53.4%の増加が見込まれています。しかし、観光需要が増加する一方で、宿泊先の多くは都市部に集中しているため、地方への誘客を強化する必要があります。このような背景から、「地域観光新発見事業」では719件の事業が採択され、地域資源を活かした新たな観光コンテンツの創出や販路の拡大が進められています。
成果発表会では、観光庁からの挨拶の後に選定された事業者がそれぞれの成果を報告し、具体的な事例を通して地域の観光振興戦略が共有されます。事業者の中には、島根県津和野町の「津和野風土没入型ナイトツアー」や、香川県の高松市周遊旅行、高付加価値ユニバーサルツーリズム事業など、多彩な取り組みが登場します。これらの事例は、地域のユニークな資源を生かしながら新たな観光体験を生み出すものであり、地方観光の競争力を高めることに寄与しています。
さらに、岡本岳大氏をモデレーターにしたパネルディスカッションでは、観光コンテンツの販売戦略についての議論が行われ、参加者同士の意見交換も促進される予定です。質疑応答やフォトセッションも設けられ、直接事業者に質問する機会も用意されることから、参加者にとっては貴重な学びの場となることでしょう。
このように「地域観光新発見事業」は、地方の観光資源を活かし、新しいビジネスモデルを創出することを目的に進められています。2025年の発表会を通じて、多くの地域がその成果を発信し、観光業の更なる発展を目指す姿勢が強調されます。
詳細な情報については、公式サイトを参照してください。
観光庁地域観光新発見事業