リバー株式会社が新たな電子廃棄物工場を開設
埼玉県に拠点を置くリバー株式会社が、2022年4月に東松山事業所で電子廃棄物専用工場を正式に稼働させました。この工場は、同社が掲げるビジョン「地球を資源だらけの星にしよう。」の実現に向けた重要な一歩となります。
環境への取り組み
持続可能な社会の実現に向け、リバー株式会社はカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進を目指し、使用済み製品のリサイクルとリソースの再利用に積極的に取り組んでいます。この工場では、電子スクラップや基板の処理を主に行い、それらをリサイクル可能な素材へと変える重要な役割を果たします。
工場の特長
この新しい工場の敷地面積は2,494平方メートルで、月間700トンの電子スクラップや基板を処理できる能力があります。工場内では、電子機器の手解体を行う高セキュリティなラインと連携し、解体後の基板は粉砕および濃縮の工程を経て高品質なリサイクル素材となります。この際、鉄やアルミニウムを選別し、最終的には「金銀銅滓」として国内の大手精錬所に出荷されます。
増設工場の役割
新たに増設された工場は、中田屋熊谷工場と強力に連携し、リサイクルプロセス全体の効率を向上させます。また、電子廃棄物だけでなく、産業廃棄物(什器、衣料品、混合廃棄物など)の回収や受入れも強化されています。これは、持続可能な廃棄物管理を目指す上で非常に重要な要素です。
未来に向けた投資
リバー株式会社は、今後も各バリューチェーン企業との連携を深め、持続可能な社会の実現に向けた投資を加速させていく方針です。この取り組みによって、電子廃棄物のリサイクル率向上だけでなく、環境保全にも寄与していくことを目指しています。
会社概要
- - 会社名:リバー株式会社
- - 代表者:猪鼻秀希
- - 所在地:埼玉県比企郡滑川町都25-21、東松山工業団地内
- - 事業内容:廃棄物(電子廃棄物を含む)中間処理、廃棄物収集運搬、機密書類処理、製品機能破壊(滅却)、情報通信機器処理
この工場の稼働により、リバー株式会社は環境課題への積極的なアプローチを実現し、社会全体の持続可能性向上に貢献することでしょう。新たなリサイクル技術は未来の環境保護に向けた鍵を握っています。