ユウギボウシ愛媛の挑戦
2025-11-26 11:26:50

地域循環型農業が目指す持続可能な未来 - ユウギボウシ愛媛の挑戦

土を再生し、持続可能な未来を築く挑戦



愛媛県西宇和郡伊方町名取地区。この小さな集落で進行中の「土の再生」プロジェクトは、農家、大学、専門家が力を合わせ、環境問題の解決を目指しています。この取り組みを主導するのは、地域の農家である「ユウギボウシ愛媛」。

このプロジェクトでは、剪定された枝や間伐材を利用してバイオ炭を生成し、土壌にその炭素を戻すことで、いわゆるゼロカーボン農業モデルを構築しています。土の再生を図ることで、地域の未来を明るくし、果ては地球温暖化の問題にも貢献しようとしています。

地域資源を循環させる新たな農業の形



ユウギボウシ愛媛の目指す農業は、自然と調和したリジェネラティブ農業。農薬や肥料に頼らず、持続可能な方法で作物を育てる姿勢が反映されています。しかし、土壌の劣化や耕作放棄地の増加、さらには地域高齢化の影響は深刻であり、農業だけでなく、この地域全体の未来に警鐘を鳴らしています。

このような状況を受け、ユウギボウシ愛媛は、「土を再生し、土に価値をつける」という理念のもと、地域資源を循環させる新しい農業モデルの実証を進めています。農家自身が手を動かしながら、バイオ炭の製造から施用までを行い、農業の未来像を模索しています。

エコプロ2025での発信



このような挑戦を広く知ってもらうため、ユウギボウシ愛媛は国内最大級の環境展示会「エコプロ2025」に出展予定です。ここでは、名取地区から生まれた再生モデルが紹介され、地球温暖化の解決に向けた実践的な姿が示されます。

エコプロ2025開催概要


  • - 会期: 2025年12月10日(水)〜12日(金)
  • - 会場: 東京ビッグサイト(東ホール)
  • - 主催: 日本経済新聞社・日経BP

この展示会では、土壌再生と炭素貯留の仕組みについて具体的なプロセスを紹介し、高槻バイオチャーエネルギー研究所の製炭炉やバイオ炭技術も展示します。また、大学や専門家との協働による科学的検証の結果を共有し、データに基づく「土壌の見える化」を実現することも目指しています。

専門家との協働



このプロジェクトは、単なる農家の努力だけでは成し遂げられません。土壌解析を担う茨城大学の小松崎教授や、地域資源を炭素に変換する技術を持つ高槻バイオチャーエネルギー研究所のチーム、炭化の技術を支える炭の匠たちなど、様々な専門家が共同で取り組んでいます。

具体的な専門家陣


  • - 小松崎将一 - 土壌分析を通して名取の土を科学的に可視化する
  • - 島田勇巳 - バイオ炭技術で地域資源を循環させる
  • - 猪谷保富 - 伝統技術で現場の技を支える
  • - 鶴見武道 - 森から海へつながる生態系の循環を整える専門家

未来への希望



ユウギボウシ愛媛は、名取の自然と相互に関わりながら、「土に新しい価値を見出す」農業を志向しています。このモデルが他の地域へと広がり、持続可能な未来への道標となることを願っています。土壌再生を通じて、地域を再生し、次世代に豊かな自然資源を残すことが私たちの目指す未来です。

このエコプロ2025で、この取り組みがより多くの人々に知ってもらえることを期待し、新たな仲間たちと出会い、共に未来を創造していけることを願っています。土から始まる持続可能な未来の構築。それは、名取からの第一歩となるでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

会社情報

会社名
ユウギボウシ愛媛
住所
愛媛県西宇和郡伊方町名取241
電話番号
090-8284-2292

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。