高知県日高村での交流イベント『土佐八升豆の栽培会』
2025年5月18日、高知県日高村にて一般社団法人nossonが主催する村民交流イベント『土佐八升豆の棚をつくって土佐料理を食べよう会』が開催されました。この催しは、都会から参加した支援者と村の住民との交流を深めることを目的とし、地域の特産品である土佐八升豆をテーマに掲げています。
地域と都会をつなぐ「いきいきプロジェクト」
このイベントは、2021年にスタートした『いきいきソーシャルアクション・プロジェクト』の一環として行われました。高知県日高村と国立大学法人高知大学との連携により、都会でのストレスを軽減し、地域の活力を取り戻すための活動が進められています。特に注目されたのは、復活栽培を行う土佐八升豆を用いた栄養補給ゼリー『眠れる村のおとなゼリー』の開発です。
クラウドファンディングでの成功
このプロジェクトの資金調達はクラウドファンディングを通じて行われ、多くの都心部の人々から支援が寄せられました。その結果、土佐八升豆の栽培に必要な設備の整備が進み、昨年は地域おこし協力隊クラウドファンディングアワードにおいて特産品開発部門の部門賞を受賞しています。
村民との共同作業と地域の魅力
イベント当日、参加者は村民と共に土佐八升豆の栽培棚作りや苗の定植を体験しました。会場となった『木の駅ひだか』では、村の郷土料理である田舎寿司や野草の天ぷらが振舞われ、参加者たちはまさに五感で地域の魅力を感じることができました。
自然に囲まれた環境で行われた作業は、泥だらけになるほどの体力を要したにもかかわらず、参加者たちの顔には笑顔が輝き、村民との交流を心から楽しんでいました。
参加者の貴重な声
参加者からは「都会でのストレスを抱える人たちに、温かいぬくもりと美味しい食材を届ける手伝いができて嬉しい」との声や「地域の農家さんへの感謝を新たにした」といった感想が寄せられました。これにより、単に農作業を行っただけでなく、深いつながりを築く貴重な経験となったことが伺えます。
現地の高齢者と障がい者と共に栽培された土佐八升豆が、参加者によって育てられ、今後商品として世に出ることへの期待感も高まっています。
今後の取り組み
nossonでは、今後も都会と地域をつなぐ活動を続けていく考えです。特に、参加者からの高い関心を受け、出来上がった棚や豆の成長を見守るためにライブカメラの設置を計画しています。このような取り組みを通じて、さらなる相互理解と共感の輪を広げ、地域及び都会の住人が共にいきいきと暮らせる社会を目指します。
高知県日高村から生まれる「いきいき」な瞬間と、地域の振興に向けた情熱は、今後も多くの人々に希望を与え続けることでしょう。