暗闇でも安心！高輝度蓄光技術による公園の安全性向上

東京都目黒区の株式会社humorous（ユーモラス）は、明治大学理工学部建築学科との共同プロジェクトで、夜の公園利用者の安全を確保するため、高輝度蓄光技術を活用した実験を実施します。この試みは、暗闇の中での視認性を向上させることを目的としており、特に養生中の芝生エリアへの無断立ち入りや夜間の事故を防ぐことに貢献することが期待されています。

背景と目的

中野四季の森公園は、2012年に防災公園として誕生し、水遊びができる噴水や芝生広場など多様なレクリエーションエリアを持っています。しかし、夜間の利用時には、芝生保護エリアのロープに引っかかる事故が発生するなどの課題がありました。このプロジェクトは、このような問題を解決するために、視認性を高めることで利用者の安全を促進し、同時に芝生の保護を図ることが目的です。

実験の内容

実験は2024年の11月15日から12月16日までの期間で、中野四季の森公園内の芝生エリアを対象に行われます。具体的には、ロープに複数のパターンの高輝度蓄光ツール『ナイトコンシェルジュ®️』を取り付け、夜間の視認性を観察します。この技術は、自然光を蓄えて暗闇で光を発する特性を持ち、電力を用いず環境に優しいのが大きな特徴です。

期待される結果

実験を通じて、転倒事故の発生状況や公園利用者の行動を記録し、従来の状況との比較を行うとともに、来園者へのアンケート調査を実施することで、蓄光技術の効果を評価します。この試みを通じて、夜間でも安心して利用できる公園作りをサポートし、さらには、新たな技術の公共空間での適用可能性を示すことを目指しています。