オリンパス、次世代外科手術向けエネルギーデバイス「THUNDERBEAT II」を発表
オリンパス株式会社は、外科手術の分野において飛躍的な進化を遂げたエネルギーデバイス「THUNDERBEAT II」を発表しました。この製品は内視鏡下外科手術や開腹手術で使用され、血管の封止や組織の切開・剥離を行うための新しい選択肢を提供します。また、2025年10月より欧州で、同年内には日本での発売が予定されています。さらに、アメリカやその他の地域でも各国の法規制に応じて順次導入される見込みです。
新技術によって実現された優れた機能
「THUNDERBEAT II」は、従来の「THUNDERBEAT」シリーズの特徴である高周波エネルギーと超音波エネルギーのハイブリッド出力技術を更に進化させた製品です。この新モデルは、迅速かつ効果的な組織切開と確実な血管封止を実現し、外科手術の安全性と効率を大幅に向上させます。
主な特長
1.
進化したハイブリッド出力 - 新しい「ウルトラソニックモード」を搭載し、術者は幅広い臨床ニーズに柔軟に対応することが可能となります。従来のシール&カットモードや、シールモードに加え、このウルトラソニックモードが新たに追加され、特に血管封止や止血などに優れた効果を発揮します。
2.
先端形状による安全性の向上 - 先端のデザインは、隣接する組織への熱損傷リスクを軽減するように設計されており、精密で繊細な手技を支援します。高機能樹脂で覆われた設計は、外科医が必要とする精度を提供します。
3.
人間工学への配慮 - ハンドルは人間工学に基づいて設計されており、操作の際の疲労を減らす工夫がされているため、外科医が長時間の手術を行っても負担が軽減されます。ハンドルを握ることで音や触感で確認できる仕組みもあります。
医療現場への影響
オリンパスのサージカルデピュティーゼネラルマネージャーであるフィル・ロイ氏は、「THUNDERBEAT II」は難易度の高い外科手術を強力にサポートするために開発されたものであり、医療従事者のニーズに応えるとともに臨床成果の向上を目指していると述べています。この新技術の導入により、多くの外科医が効率よく、かつ安全に手術を行うことができるようになるでしょう。
オリンパスの取り組み
オリンパスは創業から100年以上にわたって医療分野に貢献し続けており、今後も病変の早期発見や診断、低侵襲治療に貢献する革新的なソリューションの提供に努めていきます。「THUNDERBEAT II」の発表もその一環であり、世界中の医療現場での導入が期待されています。
詳細情報はオリンパスの公式ウェブサイトやX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。