自動運転の新サービス
2025-12-12 11:29:21

マクニカとaiMotiveが自動運転向けデータ処理サービスを開始

マクニカとaiMotive、最先端のデータ収集・処理サービスを発表



株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市)は、ハンガリーのaiMotive kft.(CEO:László Kishonti)と提携し、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の開発に向けたデータ収集・処理環境を構築したことを発表しました。この新しいサービスは、実証車両のカメラやLIDARから取得した環境データを基に、AIを利用して高精度な4D自動アノテーションを生成し、デジタルツインデータを提供するものです。

現在、自動運転技術の発展に伴って、必要とされるデータ量は急激に増加しています。特に、AIアルゴリズムの開発には正確なアノテーションが欠かせませんが、従来の2Dアノテーションは多大な時間と人手を要し、データ量の増加に対して工数が増加することが懸念されてきました。加えて、自動運転の開発には、天候や事故シーンなど、実際には収集が困難なデータも必要であり、このデータをいかに取得するかがシステムの品質に直結します。

マクニカが構築した新たなデータ収集・処理環境は、aiMotiveの先進技術の導入により、これまでのデータ収集システムと比べ、より高い精度と品質のデータを短期間で取得することが可能です。具体的には、実証車両が取得した環境データから自動で4Dアノテーションやデジタルツインを生成し、迅速にデータを提供します。このプロセスにより、企業はリアルな環境情報をすばやく仮想空間に反映させ、高精度なシミュレーションを実施することができます。

さらに、aiMotiveのWorld Extractor技術を活用することで、特定のロケーションに対して高精度のマップを数日で生成できるため、開発効率が大幅に向上します。また、マクニカの自動運転開発向け実証車両を利用することで、低コストかつ迅速に導入することが可能で、企業にとってのハードルが低くなります。

この新しいサービスは、日本の自動車メーカーや部品メーカー向けに、自動運転やADASソフトウェアの開発支援を行い、その結果、より安全な自動運転システムの実現を目指しています。交通事故の低減や、自由で安全な移動社会の実現に向けて、マクニカは新サービスを活用して企業の技術の向上を助けています。

aiMotiveの副CEO兼aiDataシニアバイスプレジデント、Peter Kovacs氏は「このパートナーシップは、日本の自動車メーカーに特化したニーズに応えつつ、最前線のAIソリューションがいかに革新を促進できるかを示す」と述べ、両社の協業の重要性を強調しています。

マクニカの新しいデータ収集・処理環境によって、自動運転技術の向上が期待され、多くの企業が恩恵を受けることでしょう。

会社情報

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株式会社マクニカ
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