植物との対話で未来を創る!清水建設の取り組み
2024年10月より、株式会社グリーンディスプレイと清水建設株式会社は、「温故創新の森 NOVARE」において、植物との対話を可能にする実証実験を開始します。このプロジェクトでは、植物自身の状態を声にして表現するために、革新的な植物発電技術である『botanical light(ボタニカルライト)』を利用していきます。
植物が発信する声を届ける技術
清水建設の「温故創新の森 NOVARE」は、最新の技術と人材育成を融合させた拠点で、ここで行われる実験は単なる発電にとどまらず、植物が必要とする水分量をセンサーで計測し、植物の「声」をクラウドに送信します。これにより「喉が渇いた」「お腹が空いた」といった情報を人が理解し、植物とのコミュニケーションを可能にします。
植物発電『botanical light(ボタニカルライト)』とは
この新しい発電システムは、土壌や水中に存在する微生物の活動によって生まれる電子を利用したもので、電源がなくても植物が育つ環境を保つ限り電力を得ることができるという画期的なものです。具体的には、土壌や水辺に電極を配置することで、植物と共存関係にある微生物が生命活動を行い自然のエネルギーを吸収します。
プロジェクトの影響
この「植物との対話」の仕組みは、環境マインドの醸成につながります。人々が植物の状態を理解することで自然環境への意識が高まり、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。また、都市生活の中でストレス軽減やリラクゼーションを促進し、メンタルヘルスの向上にもつながります。
さらに、自然災害の予防にも寄与する可能性があります。植物との対話を通じて、気候の変化をより正確に把握し、災害の兆候を察知することで、早期の対応が可能になるでしょう。
農業への応用
この技術が進化すれば、農業分野でも革命的な発展が見込まれます。植物の声を聞くことで、必要な栄養素の把握や成長状態の監視が可能になり、より効率的な農業へと導くでしょう。
笑顔で自然と共生する未来
再生可能エネルギーと植物との対話を通じて、清水建設とグリーンディスプレイは、人と植物が共存する新たな社会モデルを提示しようとしています。このプロジェクトが実現することで、私たちの生活はどう変わるのか。様々な可能性が広がる未来に期待が寄せられています。実証実験の進展から目が離せません。
新たな技術の最前線を行く清水建設「温故創新の森 NOVARE」では、自然とテクノロジーの融合を進めており、ここから生まれる新しい「植物との対話」がどのような影響を与えるのか、追ってレポートしていきます。