JAF大阪が警告!急激な気温低下時の運転に注意
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)大阪支部は、冬季の運転における路面凍結の危険性について警鐘を鳴らしています。特に大阪府内では、積雪が少ないものの、朝晩の気温が低い日は路面が凍結しやすく、事故のリスクが高まるため注意が必要です。
見えない凍結の危険性
路面が黒い場合でも、その下に氷が張っている「ブラックアイスバーン」と呼ばれる現象が発生します。この状態では、見た目では凍結しているか判断できず、通常の速度で走行すると事故に繋がる危険があります。特に急発進や急停止、急カーブなど「急」の動作は事故を引き起こす要因となり得るため、慎重な運転が求められます。
ユーザーテストによる危険性の実証
JAFが行ったユーザーテストでは、スタッドレスタイヤを装着した車両が時速40kmで様々な路面を走り、急ブレーキをかけた際の停止距離が計測されました。結果を見ると、ウェット路面では停止距離が約11メートルであるのに対し、ブラックアイスバーンでは約69.5メートルかかりました。この違いからも、路面の状態を把握することがいかに重要かがわかります。
事前の準備がカギ
冬は特にタイヤに対する点検が不可欠です。タイヤの劣化やパンクを防ぐために、事前のチェックを行い、必要に応じて冬用タイヤに交換しましょう。また、タイヤ用チェーンの準備も怠らないようにしましょう。さらに、スリップサインが出ているかの確認や、空気圧のチェックも重要です。
バッテリーの状態も重要です。寒い冬はバッテリーに負担をかけるため、「急にエンジンがかからない」といったトラブルが起こりやすいです。バッテリーの寿命や電圧を確認し、必要であれば交換を検討することをお勧めします。
安全運転の心がけ
年末年始の時期は外出が増えるため、特に運転時の注意が必要です。クルマの点検を行い、安全運転を心がけましょう。アスファルト上の凍結状態は一見分からない場合が多いですが、事前の準備と慎重な運転が事故を防ぐために重要です。これからの季節を安全に過ごすために、しっかりと備えておきましょう。
冬の運転に対する意識を高め、凍結によるリスクを理解して、快適で安全なドライブライフを楽しみましょう。