オムロンサイニックエックスが ICAV 2025 で革新的な研究成果を発表

オムロンサイニックエックス、ICCV 2025にて研究発表

オムロンサイニックエックス株式会社（OSX）は、2025年10月19日から23日までハワイのホノルルで開催される、コンピュータビジョン分野の国際会議「International Conference on Computer Vision (ICCV) 2025」で最新の研究成果を発表します。この会議は、コンピュータビジョンの分野において権威あるものであり、毎年多くの研究論文が提出されます。

ICCV 2025の概要

2025年は、11,239件の投稿の中から、わずか24%に当たる2,701件の論文が採択されました。この高い競争率の中で、OSXが発表する論文はその卓越した研究内容が評価され、特に重要な位置を占める「ハイライト論文」として選出されました。

OSXのハイライト論文

OSXが発表するハイライト論文のタイトルは、「CaptionSmiths: Flexibly Controlling Language Pattern in Image Captioning」です。この研究は、画像説明文生成における新たなアプローチを提案しています。

CaptionSmithsとは

従来の画像説明生成に使用されるVision-Languageモデルは、「短い説明」や「長く詳しい説明」を意のままに切り替えることが難しい点がありました。そこで、CaptionSmithsは、説明文の以下の特徴を数値で表現し、柔軟に調整可能にします：

- 長さ (短い ↔ 長い)
- 詳しさ (シンプル ↔ 詳細)
- 語彙の独自性 (一般的 ↔ ユニーク)

これにより、例えば「ほんの少し長めに」「ややユニークに」といった細やかなコントロールが可能になります。実験結果では、CaptionSmithsを使用することで、文章の正確さが向上しただけでなく、説明文の長さ調整精度が従来の最先端モデルに比べて5倍以上改善されています。

オムロンサイニックエックスの役割

オムロンサイニックエックスは、オムロングループの中で「近未来デザイン」を創造する戦略的拠点として位置付けられています。AI、ロボティクス、IoT、およびセンシングなどの最新技術を駆使し、社会的課題の解決に向けた技術革新を進めています。また、大学や外部の研究機関との共同研究を通じて、さらに新しい価値を生み出すことを目指しています。