2025年お墓購入者アンケート調査の結果とトレンド
日本全国で「一般社団法人 全国優良石材店の会」が実施した「2025年お墓購入者アンケート調査」の結果が発表され、今年のお墓購入価格や選ばれるデザイン、地域別の特徴が浮き彫りになりました。この調査は、全国の石材店で実際にお墓を購入した方を対象に行われ、818件の有効回答が得られました。この調査は2004年から毎年春に行われており、今年で22回目を迎えます。
墓地と墓石の新規購入状況
調査によれば、墓地と墓石を同時に新規購入したケースは、寺院墓地が17.8%、公営墓地が13.8%、民営墓地が19.3%であり、合計で50.9%に達しました。半数以上の人々が新しい墓地を取得し、その際に墓石も同時購入していることがわかります。
人気の墓石デザイン
お墓の形状について分析すると、伝統的な和型が28.5%、シンプルな洋型が51.6%、デザイン墓が15.2%という結果に。特にシンプルな洋型が約半数を占め、昨年に比べてさらに人気を集めています。2016年からの10年間を振り返ると、伝統的な和型は降下の傾向が見られる一方で、シンプルな洋型は増加しています。
地域別に見ると、和型がよく選ばれるのは四国地方で90.9%、次いで中国地方で69.7%、近畿地方で63.8%とはっきりした分布が見られます。一方、シンプルな洋型は東日本、特に関東や東北で好まれていることが明らかになりました。
墓石の購入価格
墓石の平均購入価格は169.5万円で、前年に比べて1.5万円安くなりました。地域別では、九州地方が最も高く245.7万円、次いで北海道が175万円となっていますが、近畿地方は145.7万円と最も低い価格帯となっており、地域差が顕著です。これは九州地方の墓石がより大きく、使用する石材が多いことに起因しています。
また、墓石のタイプ別の平均価格では、デザイン墓が189.7万円、伝統的な和型が182.8万円、シンプルな洋型が最も安く160.3万円という結果になっています。
墓石選びの重視点と情報源
購入時に重視したポイントとして、価格が51.5%と最も多く、次いで石の色が40.7%、石の材質が35.3%と続きました。調査により、石材店のアドバイスを参考にした人が77.8%に達し、多くの方が専門家との対面相談を重視していることが明らかになりました。
お墓を選んだ理由と設置した相手
石のお墓を選んだ理由は「心を込めて供養するのにふさわしい」との回答が44.9%に達し、次いで「お墓参りに行きたいから」が37.7%でした。お墓の設置は、特に「ご両親」のためが37.3%と最多を占める結果に。家族や先祖を想う心が強く反映されています。
結論
お墓は一生に一度の大きな買い物です。購入時の傾向や地域別の比較を知ることは、成功する墓石選びにおいて重要です。さらに詳しい調査内容は、全国優良石材店の会の公式ウェブサイトで確認できます。
詳しくは
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