モンドセレクションが新基準を発表 2025年度の受賞システム大革新

ベルギーの権威ある品評会、モンドセレクションが2025年度に向けて重要な改革を発表しました。これまでの銀賞や銅賞を廃止し、新たに「ノミニーラベル」を導入することで、受賞商品の品質評価を一新します。この変更は、品質の高い商品に対する信頼性を再認識させる狙いがあるとされています。

新しい品質ラベルは、最高金賞に相当する「GRAND GOLD」（90点以上）、金賞の「GOLD」（80点以上）、そして「ノミニーラベル」（80点未満）という3つに整理されています。「ノミニーラベル」は、必要な品質基準を満たす商品に対する証明として機能し、購入時の信頼感を高めることを目的としています。

この変更は、モンドセレクションの代表が主催するイベント内で発表され、ベルギーの本部とも中継で結ばれ、詳細説明が行われました。記者会見では、新基準に対する期待感と消費者へのメッセージが強調されました。

2025年の審査は新たな流れに沿って進行します。まず、登録された商品は審査のステージに入ると、すぐに品質チェックが開始されます。その後、ノミニーラベルの基準を満たしているかの判断が行われ、早期にノミネートの通知がなされます。最終結果は諸々の情報が整った4月中旬に発表される予定です。

この大幅なルール変更は、モンドセレクションが近年経験してきた評価の混乱を解消するためでもあります。過去の制度では、銀賞や銅賞が多くの消費者に誤解を与えていたことに対し、シンプルで分かりやすい評価システムへと整理しました。評価の透明性を高めていくことで、質の高い商品の選定がより確実なものになることが期待されています。

一方、過去に銀賞または銅賞を受賞している商品については、引き続きライセンスが適用されるものの、その賞は2025年度以降は更新されないことが発表されています。これにより、受賞商品の価値と認識が一新されることが求められています。

株式会社Foods R&Dの代表、安達成明氏は「この改革は、商品の品質が適切に評価され、消費者に伝わるようにするためのものです。我々は、この新しいシステムが持つ力を信じています」と述べました。これを受けて、2025年度に向けた説明会も予定されており、審査プロセスやロゴ使用に関する詳細がオンラインで提供される予定です。

新しい受賞システムの導入により、モンドセレクションは信頼性と権威性をますます高めていくと思われます。消費者にとっても、品質の高い商品を選ぶための重要な指標となることでしょう。今後の展開に期待が高まります。