日本ラッド、次世代認証システムProven Authの国内導入を開始

日本ラッド、次世代型認証ソリューションの本格展開

日本ラッド株式会社は、アメリカのIndicio社が開発した次世代型個人認証ソリューション「Proven Auth」の日本国内での正式展開を発表しました。令和の進化を遂げるこの技術は、より安全かつ迅速なログインを可能にし、さまざまな業界での導入が見込まれています。

近年、サイバーセキュリティの脅威が増す中、金融機関や証券口座への不正アクセスや情報漏えいが深刻な問題となっています。本ソリューションは「パスワードレス」を実現することで、ユーザーのスマートフォンを利用しながら、高いユーザビリティとセキュリティを両立しています。

Proven Authの特徴

「Proven Auth」は自己主権型ID（SSI）とシングルサインオン（SSO）の技術を組み合わせた革新的な認証システムです。このシステムは、従来のパスワードを一切使用せず、ユーザーはデジタルIDを活用することで瞬時に各種サイトにログインできることが特徴です。

具体的な機能として、各サイトで表示されるQRコードをスマートフォンでスキャンすることで高いレベルの暗号技術を用いた「検証可能な認証情報」が提供され、安全かつ迅速にログインが完了します。これにより、パスワードの使いまわしや流出リスクを根底から解消することができます。金融、医療、行政、教育など多様な分野での活用が可能です。

主な特長

1. パスワード不要：QRコードを用いたスムーズなログイン
2. プライバシー保護：認証情報が企業のサーバーに保存されない分散型管理
3. 迅速な導入が可能：既存のシステムとの柔軟な連携
4. 高い可用性：高い信頼性と安定性を維持
5. アクセス制御の柔軟性：多段階認証や役割に基づくアクセス管理への対応

利用フローの例

1. 本人確認情報をデジタル形式でスマートフォンに登録
2. 対象サイトのログイン画面にQRコードが表示
3. スマートフォンでQRコードを読み込む
4. 認証が完了し、サービスにアクセス可能

このシステムは、特に金融業界における口座へのアクセスや社内システムのセキュリティ強化、さらに教育や医療現場でのユーザー管理の効率化にも期待が寄せられています。公共サービスにおける本人確認の迅速化など、多方面にわたる利用が促進される見込みです。

日本ラッドでは、Indicio社との技術的パートナーシップを結び、今後さまざまな顧客への提供を進めていくことを決定しました。また、技術支援についても問い合わせが可能です。安定したデータ管理と高い認証精度を持つ「Proven Auth」をぜひ導入をご検討ください。

Indicio社のCEO、Heather Dahl氏は「日本では特に金融業界での口座乗っ取り被害が増えており、従来の方法では対応が難しくなっています。日本ラッド様との提携により、この問題に本格的に取り組む準備が整った」と述べています。これにより、日本市場において新しいアカウント保護の仕組みが提供されることが期待されています。

詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください： Proven Auth

日本ラッド株式会社について

日本ラッドは、東京都港区赤坂に本社を構える企業で、創業から55年の歴史を持ちます。ソフトウェアの受託開発やシステムインテグレーションを主な業務としており、テクノロジーを駆使しながら、AIやIoT、セキュリティの分野での革新を目指しています。株式コードは4736、東証スタンダード市場に上場しています。