日本のアーティスト受賞
2011-09-26 16:30:47

アジア太平洋酒造協会基金芸術賞のファイナリストに日本のアーティストが選出

アジア太平洋酒造協会基金芸術賞のファイナリスト発表



2011年9月26日、シンガポール美術館(SAM)とアジア太平洋酒造協会基金(APB基金)の共同主催による芸術賞の候補作品が発表され、選ばれた15名のファイナリストが明らかになりました。日本からは、会田誠氏による作品「灰色の山」が名を連ね、45,000シンガポールドルの賞金を懸けて他の候補者と競うことになりました。

この芸術賞には、24カ国と地域から選ばれた130の芸術作品がノミネートされ、その中から選出された15名の候補者はアジア太平洋の多様な地域から集まりました。カンボジア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、シンガポール、台湾、ベトナムといった国々を代表するアーティストたちが集結し、韓国からは2名の候補者が選出されています。

選考を行う審査員パネルには、森美術館館長の南條史生氏やロンドン現代美術館のグレゴリー・ムーア氏、東南アジアの著名な批評家たちが名を連ねており、それぞれの専門知識を活かして対決を見守ります。審査員たちは、ノミネート作品の多様性と品質の高さに感銘を受けており、今回の芸術賞は、その評価において独立したシステムを保っていることが特徴です。

日本のアーティスト、会田誠氏の作品「灰色の山」は、一見美しい風景画のように見えますが、よく見ると顔のない労働者の体が積み重ねられているという独特な表現がなされています。この作品は、会田氏の作品に共通する暴力や破壊を象徴する要素を含んでおり、彼の視点から社会問題に対する鋭い洞察が表現されています。会田氏がこの賞にノミネートされるのは初めてのことで、芸術界において特筆すべき瞬間です。

全てのファイナリストの作品は、11月にシンガポール美術館において展示される予定です。タン・ブーンフイ館長は、この展示会が地域の現代芸術における優れた作品を発表する絶好の機会であると語っています。彼はまた、一般の人々にもピープルズチョイス賞への積極的な参加を呼びかけ、気に入った作品に投票することでアーティストを応援する機会を提供しています。投票は、特設サイトや展示会場で行うことができ、参加者にはApple MacBook Airをはじめとする賞品が用意されています。

アジア太平洋酒造協会基金は、1994年に設立され、地域のアートシーンを振興する活動を展開しています。今回の芸術賞は、地域のアーティストにとって注目を集める大きなイベントとなります。最優秀賞1名、審査員賞3名、ピープルズチョイス賞1名が11月17日に発表される予定です。

このような取り組みを通じて、アジア太平洋地域の現代芸術の豊かさを育み、多くの人々にその魅力を伝えることが目指されています。

会社情報

会社名
アジア太平洋酒造
住所
438 Alexandra Road Singapore#21-00 Alexandra Point
電話番号

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