2025年10月20日から23日まで、東京都豊島区の自由学園明日館で「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」が開催されます。このイベントでは、「だれもが文化でつながるオータムセッション」と題し、様々なセッションやワークショップが用意されています。特に注目されているのは、10月22日に行われるセミナーとワークショップです。
セミナー概要
10月22日(水)の12時30分から13時30分まで、食堂で「学習障害と支援教材」をテーマにセミナーが開催されます。登壇者にはモリサワのUD担当ブランドエキスパート、高田裕美氏が名を連ね、知的障害のある子どもたちの居場所「Studio oowa」を運営する加藤甫氏が聞き手を務めます。このセッションでは、両者がUDデジタル教科書体の開発経験や実績などをシェアし、テクノロジーと支援教材が子どもたちの学びや社会との関わりをどう改善するかを深堀りします。
ワークショップ概要
続いて、同日13時45分から14時45分まで、テーマ「伝わるフォントと文字組みを知る」のワークショップが行われます。このセッションでは、文章を情報として表示する際に、どのようにデザインや文字組みに工夫を施すことで多くの人に伝わるかを学びます。参加者同士で意見交換を行い、実際の演習も交えながらスキルを身につけていく予定です。講師も高田裕美氏が務め、参加者にとって充実した学びの機会となることでしょう。
UDデジタル教科書体について
モリサワが提供するUDデジタル教科書体は、ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)に配慮したユニバーサルデザインに基づいて整えられたフォントです。学習指導要領に従い、非常に読みやすさに配慮されており、太さの強弱を調整することで、運筆の分かりやすさや点・ハライの形状を保っています。
このフォントは、英語学習用の「UDデジタル教科書体 欧文シリーズ」や、小中学校の教材に特化した「UDデジタル教科書体 学習記号」、国語教育に役立つ「UDデジタル教科書体 筆順フォント」など、多様なラインアップが揃い、教育現場でのニーズに応える設計となっています。
参加方法と登録
このイベントは無料で入場可能ですが、来場者は事前の登録が必要です。定員があるため、先着順での受付となりますので、早めの登録が推奨されます。詳細や申し込みは、公式サイトを通じて確認できます。
このクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーは文化と教育の新しい発信の場となり、多くの人々に視覚的情報の重要性を意識させる素晴らしい機会です。地域の皆さんや教育者、興味のある方々はぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。