JAXAとタイガーの提携
2021-10-12 11:00:11
JAXA発ベンチャーとタイガー魔法瓶の業務提携で未来の保冷技術革新へ
JAXA発のベンチャーが描く新たな技術革新
昨今、温度管理が特に重要な分野において、革命的な技術革新が期待されています。その中でも、宇宙開発技術に由来する断熱保冷技術が新たな展開を見せることになりました。先日、株式会社ツインカプセラとタイガー魔法瓶が業務提携を発表しました。この提携の目的は、再突入カプセル技術を基にした高性能な断熱保冷容器の開発を加速することです。
業務提携の背景
この提携の背景には、2018年11月に日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施した大気圏再突入カプセルミッションがあります。このプロジェクトでは、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙実験サンプルを無事に地球に回収することに成功しました。この成果は、特にサンプルの温度を適切に保つために開発された超高性能の断熱保冷容器によるものです。
当時、JAXAは再突入カプセルの中でサンプルの温度を4℃±2℃の範囲内で維持するために、特別な技術を駆使しました。タイガー魔法瓶もこのプロジェクトに参加しており、その真空断熱技術が評価されました。この両社の強力な連携は、今後より一層の進展を期待されています。
提携の内容と目的
業務提携において、ツインカプセラは製品の企画や設計、関連機器の開発、検証試験などを担当。これに対してタイガー魔法瓶は技術支援や製品の供給を行います。このような役割分担により、高度な温度管理が求められる医療分野、特にワクチンや医薬品の保管・輸送において大きな効果が期待されます。
特に、ツインカプセラが開発する超高性能な断熱保冷容器は、小型であっても高い保冷性能を持つことが特徴で、電源を使用せずに長期間での保冷が可能となります。これにより、従来の技術では対応できなかったニーズに応えることができるとしています。
新技術の配布とさらなる挑戦
宮崎和宏CEOは、タイガー魔法瓶との提携がその事業において「大きな一歩」であると述べています。ツインカプセラは今後、開発を加速させ、宇宙の技術を地上に機能させるべく尽力することを決意しています。また、現在は同社の断熱保冷容器の試作品を用いた実証実験も行われており、これに参加希望の事業者も募集しています。
結論
タイガー魔法瓶とツインカプセラの業務提携は、宇宙発の技術がどのように地上の課題解決に貢献するのかを示す好例です。医療分野をはじめ、温度管理が鍵となる様々な分野で新たな可能性が広がることを期待しましょう。先進的な技術が社会に役立つ日も近いかもしれません。
会社情報
- 会社名
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株式会社ツインカプセラ
- 住所
- 茨城県つくば市千現2-1-6
- 電話番号
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