富山市ガラス美術館での特別企画展「没後120年エミール・ガレ:憧憬のパリ」
今年の11月2日、富山市ガラス美術館で特別展「没後120年エミール・ガレ:憧憬のパリ」が華々しく開幕します。この展覧会では、アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレの芸術作品と彼が抱いたパリへの憧れについて深く掘り下げる内容となっています。
エミール・ガレ(1846-1904)の人生は、フランス東部のナンシーに根ざしていました。彼は父親から引き継いだガラス・陶器の製造業を通じて独自の世界観を展開し、その結果として国際的な成功を収めました。特にナンシー派の初代会長として、彼は数々の芸術家たちとともに新しい芸術の動きを作り上げましたが、彼の努力が実を結んだのは、お洒落な都市パリの魅力があったからこそともいえるでしょう。
パリはガレにとって、芸術活動を外へ向けて広げた舞台でした。彼は頻繁にこの街を訪れ、新作を発表する機会を得る中で、当時の富裕層と深い関係を築いていきました。特に1878年、1889年、1900年のパリ万博においては、彼の作品が国際的に評価されるきっかけとなったのです。その反面、世に認められることで彼が抱えた重圧も計り知れず、晩年にはその心労によって白血病で命を落とす結果となりました。
本展では、エミール・ガレが抱いた夢とその夢が彼にもたらした成果、さらには社会的なジレンマについても考察します。パリという街があったからこそ、彼の芸術性は開花し、彼の作品は今もなお多くの人々に感動を与えています。
開催概要
- - 会期: 2024年11月2日(土)~ 2025年1月26日(日)
- - 会場: 富山市ガラス美術館2・3階展示室1~3
- - 開場時間: 9:30~18:00
もちろん金・土曜日は20:00まで開館しており、入場は閉館の30分前まで可能です。
- - 閉館日: 第1・3水曜日、年末年始(12月29日~1月1日、さらに1月8日)
- - 観覧料: 一般1,200円(団体1,000円)、大学生1,000円(団体800円)、高校生以下は無料
この特別展の観覧券で常設展にも入ることができます。
- - 主催: 富山市ガラス美術館
- - 後援: 在日フランス大使館、北日本新聞社など
関連プログラム
展覧会に合わせて、さまざまな関連プログラムも用意されています。
1.
ライブラリー&ミュージアムコンサート
- 日時: 11月10日(日)13:00~13:30
- 演奏者: 神保侑典(ギター)・四十谷諒(フルート)
- 参加無料、申込不要
2.
ワークショップ「ガラスのヒンメリを作ろう」
- 日時: 12月7日(土)①10:30~12:00、②13:30~15:00
- 対象: 小学4年生以上(各回定員10名)
- 参加費: 2,500円(事前申し込み制)
3.
記念講演会
- 日時: 1月18日(土)14:00~
- 講師: 土田ルリ子(富山市ガラス美術館館長)
- テーマ: 「エミール・ガレ:その人と芸術」
- 参加無料、申込み不要
4.
館長による作品解説
- 日時: 毎月開催(詳細は館内で要確認)
- 参加無料
この特別展を通じて、芸術家エミール・ガレの人生と、彼の憧れの地パリの関係をじっくりと体験してください。美術館やプログラムの詳細については公式ウェブサイト[^1]をチェックしてみてください。
^1]: [ガラス美術館ウェブサイト