映画『香港、裏切られた約束』無料上映会
来る12月12日(金)、公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本主催の映画『香港、裏切られた約束』の無料上映会が行われます。このイベントは、世界人権デーを記念し、香港における人権状況について参加者が考える機会を提供するものです。開催場所は日本教育会館3階の一ツ橋ホール、時間は18:15から21:15までです。
香港における自由の後退
香港では近年、「一国二制度」のもとでの高い自治と自由が急速に失われつつあります。特に、香港国家安全維持法の施行から5年が経ち、表現や結社、集会の自由が厳しく制約されています。多くの市民や活動家、ジャーナリストが逮捕されるなど、香港の市民社会スペースの縮小は、国際的にも大きな懸念を呼んでいます。
1997年の主権移譲の際、中国政府は香港の自由を54年間維持すると約束しました。しかし、政治的自由への圧力が高まり、2019年には「逃亡犯条例」改正案を発端に200万人規模の抗議行動が行われました。これに対しては、過度の武力行使が行われ、国際人権基準に違反する措置がとられたとの批判が相次ぎ、世界中から非難の声が寄せられました。
命がけの記録
映画『香港、裏切られた約束』は、トウィンクル・ンアン監督が自身の故郷を思い、催涙ガスや放水銃が飛び交う情景の中で、市民たちが自由と尊厳を守るために立ち上がる姿を記録したドキュメンタリーです。この作品を通して、観客は難しい現実に直面しながらも声を上げ続けた香港市民の闘いとその代償を知ることができます。
イベント内容と議論の場
上映会には事前に解説があり、香港の歴史的背景と人権問題について分かりやすく説明される予定です。また、上映の後にはQ&Aセッションも設けられており、参加者同士で『人権』や『自由』についての意見を深めることができます。
同会場の1階では、香港人ジャーナリスト・クレ・カオル氏の写真展『香港、消された声』が同時に開催されます。この写真展では、抗う人々の姿やデモの激しさがリアルに表現されており、訪れる人々に強烈なメッセージを伝えます。
参加費と申し込み
イベントは映画の上映から写真展まで全て無料で、参加者のカンパも歓迎です。参加するためには事前の予約が必要で、以下のリンクから申し込みが可能です。
申し込みリンク
まとめ
12月10日が世界人権宣言の日として制定されたきっかけで、このイベントを通じて香港で何が起きているのかを考え、私たちにとって重要な『人権』をどのように守るべきかを参加者と共に深く掘り下げたいと思います。あなたもこの貴重な機会にぜひご参加ください。