学生たちが音楽で贈るエール
全国で新型コロナウイルスの影響を受けた医療従事者に向け、音楽を通じた支援を行うオーケストラ、
交響楽団はやぶさが初のオンライン公演を2月14日に実施することが決定しました。この公演は、全国の医療系大学生が集まり設立された団体によるもので、これまで様々な形で社会貢献に取り組んできました。
背景と公演の目的
新型コロナウイルスの影響で医療現場は困難を極めており、病床の逼迫や医療従事者の精神的・肉体的疲労は日々増しています。特に冬場は、脳卒中や心疾患など急を要する病気が増加し、医療体制が更に圧迫される状況です。このような時に、音楽による癒しや励ましを届けることが求められています。
そのため、医療分野を志す学生たちが集まり“音楽×社会貢献”をテーマに立ち上げた交響楽団はやぶさは、医療従事者を元気づけるための特別なオンラインコンサートを企画しました。昨年の公演が中止となる中、オンラインでの演奏という新しい形に挑戦することを決意しました。
公演の詳細
このオンライン演奏会では、全国から選ばれた30名の団員が小編成のアンサンブルとして参加します。演奏は事前に撮影され、医療関係者には特定の機関を通じて無償で届けられます。一般の視聴者は、特設サイトでチケットを購入することで視聴可能です。
- - 配信日: 2021年2月14日(日)19:30開始(オープンは19:15)
- - 配信期間: 2021年2月14日から2月21日まで
- - チケット料金: 1,000円(税込)
この公演は、文化庁が推進する「文化芸術収益力強化事業」としても採用され、収益機会が失われた文化団体の支援にも繋がります。
プログラムと音楽の力
公演では、医療従事者の癒しをテーマにした厳選された楽曲が演奏されます。特に、アンサンブルの中には、日本を代表するプロ奏者も参加し、クオリティの高いパフォーマンスが実現します。
プログラム内容には、J.イベールの「三つの小品」や、R.シュトラウスの「セレナーデ」、さらにバッハの名作などが組まれ、聴く者の心に触れる深いメッセージが込められています。
参画する奏者たちのメッセージ
出演するプロ奏者たちからは、医療従事者への敬意と感謝の気持ちが伝えられています。オーボエ奏者の荒川文吉氏は、演奏を通じて医療従事者が少しでも癒されるような瞬間を共有したいと述べています。学生たちも、この経験を通じて音楽の力を実感し、社会貢献を意識するようになったと語っています。
未来へ繋がる音楽の力
交響楽団はやぶさは、「音楽×社会貢献」をテーマに活動を続けており、医療従事者の支援を通じて新しい形の文化活動を模索しています。彼らの音楽がどれだけの人々に希望を与え、心を癒すのか、今後の活動にも注目です。音楽の力で社会に貢献する彼らの試みは、多くの人々の心に響くことでしょう。