地域医療を支える新たな取り組み、こうのす共生病院の挑戦

地域医療に新たな一歩を

埼玉県鴻巣市に位置する医療法人社団鴻愛会こうのす共生病院は、2025年10月1日より「コミュニティナース専従チーム」として新たな地域医療の形を模索する取り組みを開始します。この新しい活動は、地域の皆さまと共に生きることを目指し、医療の枠を超えた人とのつながりを大切にしています。

ファーストステップとして、4名のコミュニティナース専従スタッフが初めて本格的に活動を始め、地域のニーズにこたえる柔軟なチーム体制を整えました。元々は常勤1名を予定していたものの、地域の多様なニーズに応えるために、非常勤の看護師3名と兼務1名を設定したのです。

それぞれの得意を地域に生かす

各スタッフは、介護や地域活動、子ども食堂の運営などの様々なバックグラウンドを持っています。それぞれの特技や思いを活かし、地域に根付いたサービスを展開することが期待されています。

この「コミュニティナース」の理念は、単に医療行為を行うのではなく、地域社会と密接に連携し、人々の健康と安心を支える役割を担うものです。具体的には、井戸端会議やふるまい市、こうのすえんといった交流の場を作り、地域住民が自然に集まれる環境を提供しています。これによって、地域全体のウェルビーイング、すなわち健康で幸せな生活の基盤作りに寄与することを目指しています。

支援者との共生

また,このプロジェクトは多くの方の支援のもとに成り立っています。2025年4月のクラウドファンディングを通じて集まった資金により、活動が実現しました。支援者のお名前やロゴは、病院内外に掲示され、訪れる人々にこの活動が多くの人々の思いによって支えられていることを伝えています。

今後の展望

こうのす共生病院は、地域共生型医療のモデル構築を目指し、今後はコミュニティカフェや多世代交流イベントを実施する予定です。また、地域福祉団体と連携し、病院での活動を通じて地域住民とのつながりを更に深めていく考えです。

「共に生きる・支え合う」という法人の理念の下、急性期から在宅医療までの一貫したケアを提供し、医療と生活の両面から地域を支える拠点として機能します。