小林クリエイトとテルモが開発した革新的なRFIDラベルが医療現場に革新をもたらす
小林クリエイトとテルモの共同開発によるRFIDラベル
愛知県刈谷市に本社を構える小林クリエイト株式会社は、日本の医療現場に革新をもたらすため、テルモ株式会社と手を組みました。この共同開発の成果として、医療用のスマートポンプに対応した高信頼性のUHF帯RFIDラベルがついに完成しました。このラベルは、薬剤投与の安全性と効率性を飛躍的に向上させることを目的としており、医療従事者が直面している多くの課題を解決する鍵となります。
医療現場の現状と課題
医療では、患者に対する薬剤の投与において、取り違えや誤投与といったリスクがどうしても付きまといます。このリスクを軽減するため、医療従事者は厳密な確認作業を日々行っていますが、特に薬剤のセット時には目視確認が行われており、ミスが起こる可能性は依然として存在しています。そのため、薬剤に関する3点認証(看護師ID、患者ID、処方ID)の導入は重要なステップでした。
スマートポンプの革新
テルモのスマートポンプは、国内では初の試みとして、RFIDタグが付いたシリンジを自動で読み取ることができる技術を搭載しています。小林クリエイトは、長年の経験を活かして、スムーズに従来の運用スタイルに組み込むことができる高性能UHF帯RFIDラベルの開発に成功しました。これにより、医療従事者は業務を大きく変更することなく、新しいシステムを導入し、安全性を確保しつつ業務を効率化することができるようになりました。
独自の設計による高い信頼性
開発されたRFIDラベルは、小林クリエイトが独自に設計したアンテナを搭載しています。この設計によって、薬剤の特性や運用環境に影響されることなく、高い読み取り性能を実現しました。特に液体を含む容器においても、その安定した読み取りが可能であり、投与ミスを未然に防ぐ重要な役割を果たします。こうした特徴は、医療現場の安全性を向上させるために欠かせません。
医療従事者への負担軽減
RFID技術を活用したこのラベルは、複数のシリンジが使用されている際にも、個別の情報を誤読することなく正確に識別することが可能です。従来通りのシリンジセットにも対応しているため、特別な取り扱いが不要で、医療従事者は新たな技術に簡単に馴染むことができます。このように、小林クリエイトは医療現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、業務の効率化を進めています。
今後の展望
医療における安全性の向上と効率性の追求は、患者の安全を最優先に考える上で不可欠です。小林クリエイトとテルモは共に、医療現場での革新的なソリューションを提供し続け、より安全で効率的な医療環境の実現に向けて尽力しています。今後も、様々な課題を解決するための新技術の開発に期待が寄せられています。
この画期的なRFIDラベルの導入により、医療従事者の業務負担が軽減され、より安全な医療サービスが提供されることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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小林クリエイト株式会社
- 住所
- 愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地
- 電話番号
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