株式会社大林組が「Hubble」を導入
株式会社大林組は、契約業務の管理を効率化するために、契約業務・管理クラウドサービス「Hubble」を正式に導入し、本格的な運用を開始しました。このサービスは、法務部門と事業部門間の打ち合わせや情報共有を促進することを目的としています。
「Hubble」を提供する株式会社Hubbleは、東京都渋谷区に本社を置き、契約書の審査から作成、情報の一元管理を提供することで知られています。特に、「Hubble」はAI機能を搭載しており、自動的に契約内容を読み取り、データベースを構築することが期待されています。
導入の背景
「Hubble」の導入に至った背景には、さまざまな契約書レビューにおいてのナレッジ不足があります。これまでの契約書に関するデータや知見が集約されておらず、各審査担当者ごとにレビューの観点や結果にバラツキが発生していました。また、誰がどのように情報を編集したのかを追跡することができないという課題もありました。
これらの問題に対処するため、大林組では知的財産権に特化した審査を行う部門を設置しましたが、日々の業務に追われ、知見を共有・蓄積する体制の構築が急務となっていました。そこでHubbleの導入を決断し、審査から契約書管理までを一元化する体制を整えることにしました。
「Hubble」導入の利点
大林組の契約課長である登坂浩功氏は、Hubble導入後の実用性について「通常業務の中で自然に知見が蓄積され、それを実際に活用できる点に強く実感しています」と述べています。また、今後は契約書管理のみならず、契約書の雛形を見直すことにも取り組む意向を示しています。これにより、さらなる業務の効率化が期待されます。
契約書管理においては、過去のレビューの記録を持たないことが大きな問題でしたが、Hubbleを利用することでこの課題も克服できるでしょう。契約データベースの構築は、今後の案件の質を向上させる要因となり、大林組にとっても大きなプラスになると予想されます。
Hubbleの特徴
「Hubble」は、契約業務におけるコミュニケーションの煩雑さを解消するツールでもあります。API連携により、普段使用しているチャットツールや電子契約システムとシームレスに接続できるため、使い勝手も良好です。また、自動通知機能や権限設定の柔軟性も高く、セキュアな契約情報管理を実現しています。
終わりに
大林組の「Hubble」導入は、単に業務を効率化するだけでなく、法務と事業部門の連携を強化する重要な一歩として記憶されるでしょう。今後も技術の進化を活かし、よりスムーズな業務運営が求められる時代に沿った取り組みが期待されます。