ビーキャップの位置情報サービスで業務効率化と研究の新たな可能性を開く
株式会社ビーキャップ(東京都港区)が提供するリアルタイム位置情報サービス『Beacapp Here』が、株式会社大気社 技術開発センターに導入され、その具体的な効果と可能性が公開されました。これは、研究開発施設における作業効率を向上させ、さまざまなデータ活用の可能性を広げるきっかけとなっています。オフィス向けリアルタイム位置情報サービスの分野で、累計導入社数No.1の実績を誇るビーキャップが得意とする分野の実証でもあります。
導入の背景と必要性
大気社の技術開発センターでは、建物が3棟に拡張される際に、組織内の人間の動きを把握できないことへの懸念が生まれました。それまでの職場環境では外を見渡すことで誰がどこにいるかを確認できていましたが、建物が増えることでその確認が難しくなることが容易に想像されました。業務の効率を保ちつつ、スムーズなコミュニケーションを確保するため、位置情報サービスの導入が急務とされました。
さらに、同センターは研究開発機関として、位置情報データとその他のデータを組み合わせることで、研究活動や施設管理の新たな可能性を探る意図もありました。「人の動きが見えれば、もっとおもしろいことができる」との思いが、この導入の大きな動機となったのです。ビーキャップの『Beacapp Here』は、その期待に応える選択肢として候補に挙げられました。
導入の決め手
大気社がビーキャップの『Beacapp Here』を選んだ理由は、主に以下の3つのポイントに集約されます。
1.
既存の社用スマホの活用: 追加の専用端末を持たずに導入できるため、負担を抑えたスムーズな導入が可能。特に従業員からは、以前の鍵の管理の煩わしさが解消されるとの声がありました。
2.
トライアルの安心感: 本導入の前に実際の環境でトライアルを行える仕組みがあり、運用イメージを確立したうえでの導入が実現。これにより「使ってみてから判断できる」という安心感が得られました。
3.
データ活用の拡張性: 位置情報データを多様な研究データと組み合わせることにより、施設管理や研究に役立つ新しい応用が期待されました。
導入プロセス
大気社は、導入を決定するにあたり3つのステップを設けていました。
1. 導入目的の共有: 導入の目的をきちんと説明し、「新しい技術を研究現場で試すことに意義がある」ことを認識してもらいます。
2. トライアル期間: 社用スマホを持っていないメンバーにもスマホを支給し、個別に使い方を説明。徐々に使用が定着していきました。
3. 現場の声の活用: 新棟拡張時には「このエリアも見えるようにした方がいいのでは?」といった現場からの提案が自主的に生まれ、積極的に利用する姿勢が見られるようになったことが特徴的でした。
未来への展望
大気社では、今後『Beacapp Here』で取得した位置情報を「部屋単位」から「ゾーン単位」へと細分化し、さらに詳細なデータ分析を行うことを目指しています。それによって、例えば同じ部屋にいる人々の集まる場所を特定し、そのエリアだけの空調調整を実施するなど、より快適な作業環境の提供につなげていく計画です。「データをもっと活かせれば、より快適な環境が創出できる」との期待が寄せられています。
ビーキャップは今後も位置情報データを活用し、業務の効率化や研究施設における革新を支援し続ける姿勢を強調しています。
会社概要
株式会社ビーキャップは、東京都港区虎ノ門に位置し、2018年に設立されました。代表取締役社長の岡村正太が率いるこの企業は、今後も位置情報サービスの開発に注力し、様々な業界に革新的なソリューションを提供していく予定です。