トマト銀行が導入した「Local-Chat AI」の全貌
株式会社トマト銀行は、地域社会と共に成長を目指す地方銀行であり、近年のデジタルトランスフォーメーションの流れに乗って、部分的なシステムではなく、全面的に利用できる生成AIソリューション「Local-Chat AI」を導入しました。このシステムは、株式会社Ippu Senkinが手掛けるもので、完全オンプレミス環境で運用されています。これは、金融機関において必要とされる高いセキュリティ基準を満たした高度なAI活用法です。
「Local-Chat AI」の特長とは?
この新しいシステムは、次のような利点を持っています。
1.
完全オンプレミス対応: 外部ネットワークからの遮断がされているため、セキュリティ面で非常に安心感があります。金融機関に特有なデータの取り扱いにも対応し、データの安全性を確保します。
2.
独自の知識に基づいた回答: トマト銀行の規程や方針をAIに学習させることで、特有なニーズに合わせた正確な情報を提供します。これにより、各種照会にも的確に対応可能です。
3.
高精度な回答: 最新の大規模言語モデル(LLM)にアクセスできる能力を持っており、業務に活用する際の精度は非常に高いです。
4.
マルチモーダル対応: テキスト情報のみならず、帳票や図表などの画像データも扱えるため、業務に必要な多様な情報を処理できます。これにより、業務効率が向上し、クラウドを介さずにデータを管理できる点がポイントです。
5.
直感的なアプリUI: 全役職員が簡単に使えるアプリケーションが提供されており、チャット形式で質問すれば即座にAIからの回答が得られます。日常の業務での使いやすさに配慮されています。
今後の展望と期待される効果
トマト銀行は2026年5月より、本部全体で「Local-Chat AI」の運用をスタートしました。その後の運用状況に基づいて、フィードバックを受け取ることで、さらなるシステムの改善を図ります。また、今後全店舗への展開も計画されており、より多くの顧客に対するサービス向上が期待されます。
両社は、この運用を通じて得られた知見をもとに、生成AIの活用領域を継続的に拡大していく方針です。特に、営業現場での顧客提案の高度化や、専門的な銀行実務への適用を目指して、多角的な議論を続ける予定です。
トマト銀行とIppu Senkinについて
トマト銀行は1931年に設立された岡山県に拠点を置く地方銀行で、地域密着の金融サービスを展開しています。一方、Ippu SenkinはAIのアプリケーション開発やビジネス効率の改善をサポートする企業であり、現在のデジタル化の流れの中で、クライアント企業のニーズに応えるモデルとして進化しています。
新たな実験的な技術である「Local-Chat AI」は、今後金融業界におけるAIの扱い方、特にセキュリティや業務効率化において重要な役割を果たすでしょう。地域社会との関係を大切にしながら、進化を続けるトマト銀行の姿に、我々は注目する必要があります。