オンライン会議で顔出しはする?しない?最新の意識調査から見えてきた現実
リモートワークの普及に伴い、オンライン会議はもはや日常的な光景となりました。しかし、会議中の「顔出し」については、賛否両論が巻き起こっています。
株式会社LASSICが運営する「テレリモ総研」が実施した最新の調査では、テレワークワーカーの半数以上がオンライン会議で顔出しをしているという結果が出ました。一方で、顔出しをしないワーカーも一定数存在し、その理由や背景には興味深いものがあります。
顔出しをする・しないの現状
調査によると、オンライン会議で顔出し「する」と回答した人は全体の57.47%、逆に「しない」と回答した人は42.53%という結果でした。
「場合によってはする」という回答が最も多く、状況に応じて顔出しの可否を判断している人が多いことがわかります。
さらに、会社の方針によって顔出しの可否が決められているという回答も9.39%あり、企業によって異なるルールが存在することも明らかになりました。
性別と年齢で異なる顔出しに対する意識
では、性別や年齢によって顔出しに対する意識に違いはあるのでしょうか?
調査では、男性は女性の比べて顔出しをする傾向が高いという結果が出ています。特に「する」と回答した割合は、男性が16.86%、女性が11.37%と、男性の方が高い数値となっています。
年齢別では、60代のワーカーが最も顔出し「する」傾向が高く、逆に20代のワーカーは「しない」傾向が高いという結果が出ました。
この結果から、世代間でオンライン会議における顔出しに対する意識に差があることがわかります。
顔出しのメリットと課題
オンライン会議で顔出しをすることには、コミュニケーションが円滑になるという大きなメリットがあります。表情やジェスチャーが見えることで、参加者同士の理解を深め、より活発な議論を促す効果が期待できます。
しかし、常に顔出しをしなければならない状況は、参加者にとってストレスに繋がる可能性もあります。
たとえば、自宅環境が整っていない、体調が悪い、プライベートな事情で顔出しが難しいなど、様々な理由から顔出しを避けたいと感じる人もいるでしょう。
今後の展望:柔軟なルール作りと顔出しの有効活用
企業や上司は、顔出しを推進する際には、その必要性やメリットを参加者にしっかりと伝え、同時に、参加者の状況や意見を尊重する柔軟なルール作りが重要となります。
例えば、会議の目的や内容によって、顔出しを義務付ける会議と、顔出しを自由とする会議を分ける、あるいは、時間帯によって顔出しの可否を分けるといった方法が考えられます。
顔出しをしない人も、会議の内容によっては、顔を見てコミュニケーションをするメリットを有効に活用できる場合があります。
テレワークが浸透していく中で、オンライン会議における顔出しのルールやマナーも進化していくことが予想されます。
今後、顔出しを効果的に活用することで、より意義のあるオンライン会議を実現できるよう、柔軟な対応が求められます。
まとめ
本記事では、オンライン会議における顔出しに関する最新の調査結果を紹介しました。
今回の調査結果から、オンライン会議での顔出しは、もはや常識ではなく、参加者の状況や意見を考慮しながら柔軟に対応していく必要があるということがわかります。
今後も「テレリモ総研」では、テレワークに関する様々な調査結果を発表していく予定です。