タマネギの動原体
2025-06-19 00:46:17

岡山大学が明かす!タマネギの動原体の謎と自然界の常識を覆す研究成果

タマネギの動原体は、実は移動している!



岡山大学の学術研究院先鋭研究領域が行った研究が、タマネギの動原体についての新しい知見を明らかにしました。これまで静的な存在と考えられていた動原体が、実は頻繁に移動しているという衝撃の事実が判明しました。さらに、研究対象であるネギ、タマネギ、ニンニクのどれにも独特なセントロメアの特徴があり、特にニンニクはこれまでで最も大きな動原体を有することが確認されました。

セントロメアの移動


この研究の主な発見の一つは、タマネギにおけるセントロメアが移動できることです。研究者たちは様々なタマネギの品種を調査し、それぞれの動原体が異なる位置に存在することを確認しました。この発見は、セントロメアが染色体の固定されたランドマークだという従来の常識を覆すもので、こうした変化が果たしてどういったメカニズムで行われているのか、今後の研究で明らかにされていくことでしょう。

新たな視点を与える発見


研究グループの准教授、長岐清孝氏は、セントロメアは常に固定されている“北極星”のような存在だと考えられてきたが、その観点が刷新される驚くべき結果に思わず「E pur si muove(それでも、それは動いている)」と言いたくなると述べています。この考え方が変わることで、さらなる研究の発展が期待されます。

今後の展開


この研究成果はすでに米国の植物科学雑誌「The Plant Cell」に掲載され、多くの研究者から注目を集めています。今後の研究では、タマネギ以外の生物における動原体がどうなっているのか、またはニンニクよりも大きな動原体を持つ植物が存在するのかなど、多岐にわたる研究が進む予定です。加えて、セントロメアを人為的に移動させることにより、新しい品種の開発が実現できる可能性もあります。

研究の背景


この研究は東京農業大学生物資源ゲノム解析センターの支援のもと進められ、セントロメア研究は植物遺伝学における重要な領域となっています。研究者たちは、セントロメアの移動が果たしてどのような進化的背景を持ち、またそれが他の生物にも適用されるのかを探求していくことでしょう。

まとめ


岡山大学の発見は、タマネギの動原体研究に留まらず、生物学全般に新しい光を当てるものとなります。常識が覆されることによって、新たな研究の扉が開かれることが期待され、多くの生物科学の重要な問いに対する答えが示されるかもしれません。今後の動向から目が離せません。


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岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
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