Hacobuが物流経営アジェンダ化の重要性を強調するリポートを発表
株式会社Hacobuは、物流の効率化に向けた取り組みを調査した『今こそ、物流を「経営アジェンダ化」する~CLO実態調査リポート2024』を発表しました。このリポートは、大手企業125社から146名の担当者を対象に行った調査の結果を基にしています。
物流の経営アジェンダ化とは
近年、企業の競争力を高めるためには、物流が単なる業務の一部分ではなく、重要な経営的課題であることが求められています。特に2024年5月に公布される改正物流関連2法では、荷主企業及び物流業者に対し、荷待ち・荷役時間の短縮、積載効率の向上が求められています。これに伴い、CLO(Chief Logistics Officer)の設置が必要不可欠とされています。
調査の主な内容
本リポートでは、以下の内容に焦点を当てています:
1.
CLOの設置状況と物流効率化への取り組み
- 調査結果によると、CLOの設置については約7割の企業がすでに対応済み、または検討中です。物流効率化の取り組みでは、68.5%が荷待ち・荷役時間の把握を進めています。
2.
CLOの役割とリーダーシップ
- CLOは経営に対してコミットし、中長期計画を策定する役割が求められています。そのため、CLOに期待される効果として、部門を超えた物流の最適化が重視されています。
3.
CLOと物流リーダーに向けたアクションプラン
- 2024年に向けて、CLOと物流リーダーが実践すべき具体的なアクションプランとして、5つのポイントが提案されています。
調査結果から見える課題
本調査では、約4割の企業が改正物流関連2法の内容を把握しておらず、CLOの重要性が急速に増していることが明らかになりました。また、CLOが直面する最も大きな課題は「長期ビジョンの策定」とされています。特に、部門間の調整や連携を進めるためには、物流に対する全社的なアプローチが不可欠です。
結論:物流を戦略的に捉え直す必要性
Hacobuのリポートは、物流が経営において戦略的な位置を占めるべきであることを強調しています。各企業は、物流を単なるコストセンターとしてではなく、重要な経営資源として捉え、CLOや物流リーダーが果たす役割の重要性を認識する必要があります。このリポートは、企業が物流の経営アジェンダ化を進めるための貴重な情報源となることでしょう。
詳細な調査リポートは、Hacobuの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。