丸の内で社会実験
2024-10-31 13:55:38

「ボラードを活用した道路空間の社会実験」が丸の内仲通りで始まる

新たな道路空間の形を探る実験



2024年11月14日から12月25日まで、東京都千代田区の丸の内仲通りで「ボラードを活用した道路空間の積極的活用に関する社会実験」が行われます。この実験は明治大学、三菱地所設計、そして株式会社サンポールの三者が共同で実施し、歩行者と車道の一体化を目指すものです。

この意義深い取り組みは、ウォーカブルシティの実現を目指しており、近年の都市改善活動や地域振興に欠かせないテーマとなっています。実験では、ボラードにカウンターテーブルを設置し、新たな滞留空間を生み出すことを目指します。このボラードは、通常は車道と歩道の境界を明確にするために設置されていましたが、今回はその機能を超えて人々が集まる場所へと進化させようとしています。

歩行者と車両の共生


明治大学理工学部の建築・アーバンデザイン研究室が関与することで、学術的視点から得られたデータや知見を、実際の都市空間へと応用する試みも行われます。これまでの実証実験からは、道路空間が都市の魅力度向上に寄与することが確認されており、交通規制を行った際には歩道を利用する人が多いことが示されました。しかし一方で、交通規制を行っても歩道を使わずに車道を通行する歩行者がいることも明らかになっています。これらの課題を解決するために、今回の社会実験は重要なステップとなります。

準備と実施の流れ


この実験に先立って、実施者である三菱地所設計、サンポール、明治大学は、ワークショップなどを通じて意見の共有やサンプル制作を行い、実施の方向性を決定しました。ボラードにカウンターテーブルを付加することで、滞留スペースを創出するほか、参加者からの具体的なフィードバックを収集し、より良い都市空間の設計に活かすことを目指しています。社会実験の結果は、さらなる道路空間利用の改善に向けた示唆を提供するものとなるでしょう。

社会実験の成果に期待


社会実験の成果は、丸の内の街だけでなく、他の都市や地域にとっても参考になるものです。集まったデータをもとに、都市生活の魅力を向上させる新たな道路空間の活用方法を検討し、ウォーカブルなまちづくりの一環として発展させていくことが期待されています。実験期間中に、オープンカフェやイベントの開催など、多様な活用が試みられるため、来訪者にとっても新しい発見があることでしょう。

今後、道路空間の利活用に関する社会実験は一般的になりつつあり、この丸の内での取り組みが全国に広がることを望みます。

具体的な実施内容


  • - 実施者: 三菱地所設計、サンポール、明治大学理工学部
  • - 場所: 丸の内仲通り(東京都千代田区)
  • - 期間: 2024年11月14日(木)~12月25日(水)
  • - 実施内容: 既存のボラード14基にテーブルカウンターを設置し、一般来街者が自由に利用できる空間を提供します。実験中にどのように街路空間が使われるかを観察し、利用者の反応を収集します。今後は、ボラードを介した車道と歩道のつながりの常設化についても検討されていくでしょう。

この実験が成功することで、都市の未来の姿が一層明確になっていくことを期待しています。


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会社情報

会社名
学校法人明治大学
住所
東京都千代田区神田駿河台1-1
電話番号

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