若手のやりがいと退職意向
2025-10-29 16:03:29

若手社員に見られる「やりがい」と「退職意向」の実態調査結果

若手社員に見られる「やりがい」と「退職意向」の実態調査結果



近年、多くの企業で若手社員の離職率が高まっています。その中でも、若い世代の中でも特にZ世代(1996年以降生まれ)に焦点を当て、株式会社コーナーが行った新しい調査結果を元に、若手社員の「やりがい」と「退職意向」について深掘りしていきます。

調査概要


本調査は、入社1〜3年目のZ世代514名を対象に行われました。調査の期間は2025年8月29日から9月4日まで。回答者は退職志向層と継続志向層に分かれ、それぞれの不満点や期待、やりがいの実感について比較分析しています。

若手社員の不満要因


調査結果によると、退職志向層が特に不満を抱えているのは「報酬(給与や賞与)」、「昇給・昇格のスピード」、「仕事の裁量」、「働き方」の4つです。これらの不満項目は、継続志向層と比較すると際立っており、特に人間関係・職場の雰囲気については23.7%の回答が退職志向とされる層から出ている一方、継続志向層では7.9%に留まるなど、その差は顕著です。

働きやすさとやりがいの関係


興味深いのは、「働きやすさ」と「やりがい」の両立に関する考え方です。継続志向層の約3割が両立を実現している一方で、退職志向層はその半分に満たない16.6%という結果になっています。この結果は、若手社員の間で「やりがいが感じられない」という現象が共通していることを示しています。

不安の要因と情報源


また、若手社員が感じる不安の多くは、現場の同僚や先輩からの影響を受けることがわかります。34.6%が「同僚・先輩・上司からの話」が不安要因として挙げており、個々の体験も大きな影響を持っていることが確認されています。このような情報は、特に退職志向層においては、より不安を助長する結果を生んでいるようです。

転職を考える際の条件


さらに、転職を考える際の条件についても両層で興味深い結果が得られました。共通して「給与・待遇が十分に保証されている」ことを最優先に考えています。退職志向層は特に「成果の報酬反映」や「裁量」を重視し、継続志向層は「働き方」や「成長機会」を重視する傾向が見受けられます。

調査を通して見えてきた未来


代表取締役の門馬貴裕氏は、この調査を通じて「若手の定着は人間関係や裁量などの環境面が大きな要因である」としています。適切な期待管理を行うことで、若手社員の離職意向を減少させ、企業全体の成長にもつながる可能性があると言えるでしょう。若い世代の特性を理解し、より良い職場環境を整えていくことが、今後の企業に求められる課題となります。

このように、若手社員が何に不満を持っているのか、どのような期待を抱いているのかを明らかにすることで、企業はよい環境を整え、定着率を向上させるための具体的なアクションを取ることができます。企業規模にかかわらず、若手社員がやりがいを感じられる職場環境の構築が、今後の人材戦略における重要なポイントとなるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社コーナー
住所
東京都渋谷区渋谷1-1-3第35荒井ビル 8・9F
電話番号
03-3400-1231

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