若者のインターネット利用実態に迫る
株式会社クロス・マーケティングが実施した「情報収集に関する実態・意識調査」の結果が、若者の情報収集やインターネット利用時間についての重要な洞察を提供しています。本調査は、2025年9月に全国の18歳から79歳までの3,000名を対象に実施され、生活者のライフスタイルの変化を捉えることを目的としています。日常生活において、若者がどのように情報を収集し、どのようにインターネットを利用しているのか、その実態を詳しく見ていきましょう。
消費者の情報収集の姿勢
調査によれば、情報収集についての考え方や態度は、特に信頼性が高い情報を求める姿勢が強調されています。「発信者がわからない情報は信用しない」「他の人より遅くても確実で信頼できる情報が欲しい」という意見は特に年代が上がるにつれて増加する傾向にあります。これは、情報過多な現代において、消費者が信頼できる情報を選りすぐる重要性が増していることを示唆しています。
信頼される情報源
調査対象者が信頼する情報源のベスト3には、「公共機関の公式サイト・SNS」、「テレビ(特にNHK)」、そして「新聞」が挙げられます。これらの情報源は、特に高齢者層から強い支持を集めています。一方で、若い世代では「口コミサイト・レビュー」が主な情報源となる傾向があり、個人のSNSや有名人の投稿は信頼度が低いことがわかりました。これは、情報の信憑性を重視する現代の消費者の特徴を反映しています。
新商品への反応と影響力
新商品の感度については、多くの消費者が「周囲の人が使い始めるまで待つ」という姿勢が多いことがわかります。特に18歳から29歳の世代では、周囲の影響を受ける反面、新しい商品を早く試したいという欲求も強く感じられます。さらに、情報を発信し、他者に影響を与える力を持つと感じている人は少数派であり、全体の約半数が「まったく影響力はない」と回答しています。
休日のインターネット利用時間
興味深いことに、18歳から29歳の層は平日のインターネット利用時間が平均5時間、休日はなんと10時間以上にも及ぶとされています。この傾向は、他の年代に比べて際立っており、若い世代の自由時間の使い方が大きく変わってきていることが伺えます。特に休日は、リラックスとしてのインターネット利用が進化していることがわかります。
まとめ
この調査からは、特に若い世代が情報収集に対してより選択的になり、信頼できる情報源を見極める姿勢が強まっていることがうかがえます。また、インターネットの利用時間が長く、情報取得のスタイルや嗜好も多様化していることが特徴的です。今後の情報収集やマーケティング戦略を考える際には、こうした若者の動向をしっかりと理解することが重要です。