パー・セラピューティクスがPAH治療法開発に1400万ドル調達
パー・セラピューティクスが1400万ドルを調達
最近、米国マサチューセッツ州ボストンに拠点を置くバイオテクノロジー企業、パー・セラピューティクス(Pahr Therapeutics, Inc.)が、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の革新的な治療法の開発に向けて1400万ドルのシード資金を調達したことが報じられました。この資金はRAキャピタル・マネジメント、ANベンチャーパートナーズ、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)という信頼のおける投資家から集められ、新しい治療薬の研究と開発に充てられる予定です。
資金調達の背景
資金調達を受けて、投資家の中から新たに取締役が就任しました。RAキャピタル・マネジメントのアンドリュー・レヴィン博士、ANベンチャーパートナーズのホーン川嶋健氏、UTECの宇佐美篤博士がそのメンバーです。これにより、企業のガバナンスが強化され、より迅速な意思決定が期待されます。
パー・セラピューティクスのビジョン
パー・セラピューティクスはRAキャピタル・マネジメントのインキュベーターであるRavenにより設立されており、CEOはRavenのベンチャーパートナーであるニール・バックリーが務めています。また、国立循環器病研究センターで活躍する中岡良和博士、岡澤慎博士、浅野遼太郎博士が共同創業者として名を連ね、PAHに特化した研究を進めています。
中岡博士は、PAHに関する分子病態生理に関する先駆的な研究を長年行っており、その成果がパー・セラピューティクスの革新的な治療法の基盤となっています。彼は新たな治療法の開発に向け、活気と期待を込めてコメントしています。「RAキャピタル・マネジメントやANベンチャーパートナーズ、UTECと共に、肺動脈性肺高血圧症の患者が求める新しい治療法を開発できることを非常に嬉しく思います。グローバルな投資家からの支援は、我々にとって大きな励みです」と述べました。
臨床試験の予定
パー・セラピューティクスは2026年初頭に臨床試験を開始することを目指し、研究開発を加速しています。中岡博士は、2024年に開催されるScience2Startup Japanのファイナリストにも選出されており、アンドリュー・レヴィン博士との協働を通じて、企業の成長と発展を図っています。
企業の未来
パー・セラピューティクスは、PAHの新たな治療法を提供することを目的としており、その開発に向けて前進しています。今後の進展が期待され、患者にとって有益な治療が早期に実現することが望まれています。詳細情報は、公式ウェブサイトwww.pahrtx.comをご確認ください。
会社情報
- 会社名
-
AN Venture合同会社
- 住所
- 東京都千代田区永田町2丁目11番1号山王パークタワー
- 電話番号
-