新種モササウルス「ワカヤマソウリュウ」を体感する企画展
和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドは、2025年10月16日(木)から「よみがえる古代のいのち ワカヤマソウリュウ企画展」を初開催する。この企画展は、新種モササウルス類の「ワカヤマソウリュウ」に基づくもので、アドベンチャーワールドの海獣館1階での展示となる。ワカヤマソウリュウは、2006年に和歌山県有田川町で発見された約6メートルの全長を持つモササウルス類で、アジア初の全身骨格化石として知られている。この展覧会では、本物の骨格レプリカ(約6m)や生体模型(約1.2m)が公開される予定だ。
さらに、2025年11月中旬からは、アドベンチャーワールドのスタッフが手掛けた最新のロボット技術を用いて、ワカヤマソウリュウの“泳ぐ姿”を再現したロボットも展示される。このロボットは、古代のいのちが現代に甦るという感動的な体験を訪れた方々に提供する。
プロジェクトの背景
この企画展は、アドベンチャーワールド、和歌山県立自然博物館、AFK研究所ロボ化石プロジェクト、日本工業大学先進工学部ロボティクス学科の四者が共同で進めるプロジェクトである。テーマは「学び」「驚き」「地域価値の向上」。和歌山で見つかった「世界に誇るいのちの物語」を、教育とエンターテインメントを交差させた形で発信することを目指している。
展示内容
企画展のスケジュール
- - 第1期: 2025年10月16日(木)~2026年1月末(予定)
- 実物大骨格レプリカ標本(約6m)
- 生体模型(約1.2m)
- 完成したワカヤマソウリュウロボットの展示
- アニマルロボット体験イベントの開催予定
料金
入場は無料だが、別途パークへの入園料が必要となる。
企画展の特徴
企画展の最大の魅力は、古代の海を泳いでいた「いのち」が現代によみがえる瞬間を体験できるところにある。会社内部の「ココロボ」というサークルのメンバーも制作に関わっており、アニマルロボットを通じて“いのちを感じる展示”を目指している。これにより、訪れた人々は、絶滅した生物の過去や現在を生きる動物たち、そして未来へつながるいのちを感じることができる。
ココロボの活動
「ココロボ」は2019年に設立され、海の生き物をモチーフにしたロボットを手作りしている。特に直接動物を見ることができない方々に動物を身近に感じていただくためのイベントに参加し、多くの方にアニマルロボットとのふれあい体験を提供してきた。2023年には年間で10件以上のイベントに参加し、1500名以上のお客様とふれあいを実現している。
この企画展は、単なる展示にとどまらず、科学と感動が交差するエデュテインメントの新しい形として、多くの来場者に感動を与えること間違いなしである。