J-CATが新たな観光の形を提案
観光産業の未来を創造するトラベルテック企業、J-CATが2025年9月に開催された「Industry Co-Creation (ICC) サミット KYOTO 2025」において、重要なピッチイベント「カタパルト・グランプリ」に参加し、見事3位を獲得しました。代表取締役社長の飯倉竜氏が登壇し、日本の観光業界が抱える課題を共有しました。
ICCサミット KYOTO 2025とは
ICCサミットは、産業界の関係者が集まるコミュニティであり、「ともに学び、ともに産業を創る」という理念の下、500名以上の参加者が活発に交流し、知見を深める場として知られています。その中でも「カタパルト・グランプリ」はスタートアップ企業の最新の取り組みを披露する場で、40名の専門家による審査で評価が決まる重要なイベントです。
J-CATの取り組みと国際的な視点
J-CATは「テクノロジーとクリエイティビティで、日本の魅力を世界に発信する」というミッションを掲げ、急速に変化する観光市場での独自の立ち位置を確立しています。特に注目すべきは「Wabunka」と「Otonami」という二つのサービスです。
Wabunkaは、日本の文化を体験できる訪日外国人向けのサービスで、一回一組限定の特別な体験を通じて文化の深層に触れる場を提供します。これにより、外国人旅行者は日本の独自の文化、伝統、風土を体感できるでしょう。
一方、
Otonamiは国内の大人向けに非日常な体験を提供し、上質な時間を消費する場を創出しています。この両者のサービスを通じて、J-CATは850以上のプランを展開し、旅行者に深く感動的な体験を提供しています。
観光産業が抱える課題
飯倉氏のプレゼンテーションでは、日本の観光業界が直面する「いびつな構造」が強調されました。訪日観光客は増えているものの、地域の文化を支える事業者には適切な評価や資金が届かず、持続可能な運営が難しくなっています。J-CATはこの状況を打破すべく、事業者ファーストの姿勢で「文化の担い手」と「ゲスト」を直接つなぐ仕組みを構築しています。
今後の挑戦
J-CATは、観光を「消費」から「価値創造」へと進化させることを目指しています。体験プランを点として並べるのではなく、宿泊、食事、交通をシームレスにつなげ、地域の魅力を一つの物語として体感できるサービスを展開していく方針です。これにより、旅行者にとっての高付加価値な体験を提供すると同時に、地域の持続可能な発展に寄与することを目指しています。
終わりに
代表取締役社長の飯倉氏は、今回の入賞がJ-CATの今後の成長を加速させる一助となることを期待しています。文化の収益化という難題に挑戦する中で、J-CATは新しい観光モデルを世界に発信する先駆者としての役割を果たすことでしょう。私たちは、J-CATの未来の展望に注目です。
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