金沢・現代茶道具展「茶の時空間2025」とは
2025年11月8日から16日まで、金沢市にて「金沢・現代茶道具展『茶の時空間2025』」が開催されます。このイベントは、金沢市の工芸協会が設立100周年を記念して行われ、過去の伝統と現代の工芸が融合する貴重な機会です。会場である旧中村邸は、金沢市指定の保存建造物で、歴史的な価値と美しさを持つ特別な場所です。
この展覧会において、株式会社Teseraのモジュラーファニチャーブランドが特別仕様のシェルフを製作したことで注目を集めています。これにより、茶道具の展示がより美しく、より意味深いものになることを目指しています。
Teseraの独自なデザイン
Teseraが制作したシェルフは、金沢の伝統的な工芸技術を色濃く反映しています。特に、金沢の町家でよく見られる「木虫籠」を用いたデザインは、会場の空間と調和しながら、展示される茶道具を美しく引き立てる役割を果たします。シェルフの1階には階段状のデザインが施され、2階にはロの字型の組み合わせが設けられ、視覚的にも魅力的です。
また、ローボードには金沢箔の技術を駆使して純金とプラチナ箔を用いた「久遠色」があしらわれており、スモーキーな風合いと明るさの共存が特徴です。これによって、静謐な空間に奥行きと深みが加わることでしょう。さらに、天板には伝統色「臙脂」を使用したデスクも展示される予定であり、控えめながらも華やかな印象を与えます。
展覧会の意義
この展示は、単に工芸品を紹介するものではありません。金沢の地で培われた工芸の精神や技術を再評価し、次世代に伝えるための重要なプロジェクトでもあります。金沢の工芸は、素材や技法の継承を超え、常に新しい美意識と創意を映し出してこそ発展してきました。そして「茶の時空間2025」では、過去と現代、未来が交差する場所を提供します。
詳細情報
- - 日時: 2025年11月8日(土)~16日(日)9:30~16:00(10日は休館、16日は14:00まで)
- - 会場: 旧中村邸(金沢市本多町3-2-29 本多公園内)
- - 入場料: 無料
- - 作品選定者: 本山陽子氏(ガレリアポンテ代表)、齋藤直子氏(金沢市立中村記念美術館学芸員)
金沢でのこの特別な茶道具展では、工芸と生活のあいだに新たな「ひとときの場」を形作ることを目指します。ぜひ会期中に訪れ、その目でテセラの斬新なデザインと金沢の工芸の魅力を感じてください。