TICAD9とアフリカ健康保健プロジェクトの現状
2025年8月21日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて、アフリカ開発会議(TICAD9)に関連したセミナーが開催される。このセミナーでは、アフリカ全土に影響を与えるプロジェクトとして、チュニジアでの保健事業が取り上げられる。徳洲会と一般社団法人アフリカ開発協会(AFRECO)、さらに国際協力機構(JICA)の協力により進められているこの事業は、TICAD8での合意を受けたもので、チュニジアをハブとし、真の国際協力を実現するための重要なステップとなった。
アフリカの医療システムの強化を目指し、徳洲会では心臓及び循環器の専門知識と技術の共有を進めている。特に、心臓病治療はアフリカ各国で深刻な問題となっているため、ここでの取り組みは非常に意義深い。セミナーでは、徳洲会の東上震一理事長や湘南鎌倉総合病院の齋藤滋心臓センター長が登壇し、これまでの成果や今後の計画について詳しく報告する予定だ。
セミナーのプログラム
本イベントは、12:40からの開会挨拶を皮切りに、アフリカ健康構想についての講演や、アフリカでの具体的な活動報告が続く。特に、JICAの原昌平理事による「第三国研修」についての説明が予定されており、これは名実ともに国際的な医療教育の一環として重要な役割を果たす。
参加者は150名限定で、事前に申し込みをする必要がある。参加は無料だが、席数に限りがあるため、早めの登録が推奨されている。セミナーは日本語と英語で行われ、同時通訳も用意されている。
現地医師との連携
特に注目されるのは、湘南鎌倉総合病院が参加した第三国研修プロジェクト。これは、チュニジアの医師からの強い要望に応え、慢性完全閉塞(CTO)を対象とした実技研修を行うもので、実際に治療プロセスをデモンストレーションする予定だ。このように、現地の医療従事者との連携が深まることで、アフリカ全土での健康改善が期待されている。
展示ブースと更なる情報
TICAD9開催中には、徳洲会とAFRECOの活動を紹介する展示ブースも設置される。ここでは、最新のプロジェクト情報や成功事例についての詳細を知ることができるため、参加者にとって貴重な機会となるだろう。アフリカにおける医療協力の重要性についての理解を深める貴重なチャンスである。
参加方法
参加を希望する方は、以下のリンクから事前に申し込みを行う必要があります。先着順となっているため、早めに登録をおすすめする。
https://forms.gle/YV8SSkHonATeLXQX8
未来のアフリカを支えるため、心臓・循環器分野における医療と教育の強化が急務であり、おそらくこのTICAD9がそれを後押しする重要な舞台となることだろう。心から、アフリカ諸国の医療体制が一層進化することを願う。