ジェンダーを考える新たな手法
すべての子どもたちが生きやすい社会を実現するための重要な一歩、それは「ディスカッション」だとされます。2024年8月7日、合同出版株式会社は新たに『ジェンダー・ディスカッションブック SDGsで学ぶ!性別格差がない未来』を発行します。これは、子どもたちが身近なジェンダー問題に目を向け、自分たちの意見を持ち、周囲の人々と意見交換をするための仕組みを提供するものです。
子どもの視点を大切に
この本では、学校や家庭における具体的なジェンダー問題や、社会全体での問題、さらには海外の事例に触れています。多様性を理解し、他者を尊重するために大切なのは、ただ教えられることではなく、自ら考える力を育むことです。
私たちが日常生活で出会うさまざまなシチュエーションには、まだまだ根強い「当たり前」が存在しています。たとえば、水色のランドセルを背負った女の子や、ピンクのランドセルを持つ男の子、どちらも見かけることからジェンダーに関する固定観念を考え直すきっかけになります。子どもが自由に意見を言い合える環境を整えることで、差別や偏見のない未来を築くための第一歩になることでしょう。
ディスカッションを促進する内容
本書には、さまざまなジェンダー関連のトピックが取り上げられています。たとえば、次のような内容が含まれています:
- - おもちゃや遊びに見られるジェンダー・ステレオタイプ
- - 男性に対する性別役割のプレッシャー
- - 学校のクラブ活動における性別の違い
- - 文系・理系における性別に基づく見方
- - 家庭における家事と育児の役割分担
- - 婚姻に関するジェンダー課題
このような問題を、子どもたちがグループでディスカッションするための「場面シート」も用意されています。イラストを見ながら自分の感じたことを話し合うことで、より深く理解し合うことが期待されています。
教育現場での活用
学校や地域でのワークショップで活用できるファシリテーター向けの解説ページも豊富に掲載されています。法律や制度、ジェンダーに関するデータを参照しながら、ディスカッションが進められるよう工夫されています。これにより、テーマについて深く掘り下げ、様々な視点から意見を交わし合う環境が整います。
未来への取り組み
このような教育資源は、ジェンダー平等を推進するために欠かせないものです。公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンは、80カ国以上で活動する国際NGOとして、子どもたちと共にこの問題に取り組んでいます。
新刊『ジェンダー・ディスカッションブック SDGsで学ぶ!性別格差がない未来』を通じて、子どもたちがジェンダーについて考えるきっかけを提供し、より良い社会を目指して共に行動する未来を目指しましょう。
ぜひ、全国の書店やオンラインストアで手に取ってみてください。
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン 専用WEBページでの詳細もお見逃しなく!