高校生が描く新たな教育の形、「FIP Talks」登場
生成AIスタートアップArtivation株式会社が、世界中の中高生が英語でプレゼンを行うための新しいSNS「FIP Talks」のβ版を発表しました。運営を手がけるのは、まだ高校3年生の中田涼介氏。この革新的なプラットフォームは、英語での短いプレゼンテーション動画を共有し、学習を深めることを目的としています。
安全性を重視した学びの環境
「FIP Talks」では、投稿や閲覧が提携校の関係者のみに限定され、プラットフォーム内のコメントはAIが自動的に判定し、ポジティブな表現のみを許可する仕組みが導入されています。これにより、生徒たちは安全に交流しながら、国際的な仲間と意見を交換することができる環境が整っています。さらに、プラットフォーム内にはDM機能があり、国内外の生徒たちが安心してつながり合うことが可能です。
AIの力で簡単なプレゼン制作
「FIP Talks」では、プレゼン作成をより簡単にするために、10分間で取り組むワークシートとAIによる作品作成のサポートを提供しています。生徒たちは専用の録画画面でノー編集で撮影を行うことができ、自分の考えを無駄なく表現することができます。また、視聴画面から単語を検索できるAI辞書も搭載しており、プレゼンテーションの質を高める必需品となっています。
パイロット校に参加するメリット
現在、「FIP Talks」では国内の中学校や高等学校を対象に、無償のパイロット校を5校募集しています。このパイロット校に参加することで、参加校は探究学習の負担を軽減し、簡単にプレゼンテーションを作成することができます。さらに、英語力を高めるだけでなく、国際交流にも参加できるチャンスがあります。
代表者の想い
中田涼介氏は、自身の経験からこのプラットフォームを立ち上げる意義を語っています。「私がスペースバルーンのプロジェクトで仲間を集める際に感じた苦労を、今の生徒たちには味わってほしくないと思った。英語での発信力を育む教育システムを無料で提供することで、世界中の仲間を見つける手助けをしたい」との想いで、このSNSを設計しました。
ロードマップと未来
2025年には、スマホ版の開発を開始し、国内で20校、海外で10校の提携校を目指しています。さらに、最終的には国内100校、海外150校との提携を計画しているとのことです。
「FIP Talks」は、ただのSNSではありません。それは、学びの場を提供するだけでなく、世界中の仲間たちとの交流を促進し、教育の新たな局面を切り開くプラットフォームでもあるのです。これからの展開に期待がかかります。