国連大学とガーディアン・ガールズ、グローバル提携を締結
2024年12月12日、東京の国連大学(UNU)において、UNUのチリツィ・マルワラ学長とガーディアン・ガールズ・インターナショナル(GGI)の小山田真会長が重要な了解覚書(MOU)を締結しました。今回は、この歴史的な合同がもたらす意義について詳しくお伝えします。
提携の目的と背景
この提携は、主にジェンダー平等の推進、女性に対する暴力の根絶、そして女性のエンパワーメント実現に向けた協力の強化を目的としています。UNUは国連のグローバルシンクタンクであり、持続可能な社会の実現に向けて研究と教育を行っている機関です。GGIは国際的なNGOであり、武道やスポーツを通じて女性の権利を擁護し、ジェンダーに基づく暴力の根絶に取り組んでいます。そのため、両者の協力は非常に効果的なものと期待されています。
日本国内では、GGIの親組織である国際キフ機構の日本支部であるNPO法人キフジャパンが、この大きな事業に資する形で活動を進めます。
学長と会長のコメント
署名式で、マルワラ学長は「SDGsの目標5は、ジェンダー平等とすべての女性と女児のエンパワーメントを目指す重要な目標であり、この目標を達成するためには持続的な努力が必要です。本パートナーシップによって、具体的な進展が期待できると信じています」と述べました。
一方、小山田真会長は「ジェンダーに基づく暴力は国際的な人権侵害であり、どの社会においても認識し、解決に向けた行動が求められています。UNUとの提携を通じて、さまざまなイベントを開催し、この問題に対する意識を高めていきたい」と述べ、提携の意義を強調しました。
GGIのニア・ライト理事長も「ジェンダーに基づく暴力の根絶は我々の最優先課題であり、この提携により日本及び世界中の女性と若者に力を与えるプロジェクトを強化できることを嬉しく思います」と続けました。
今後の展望
GGIは、2023年から2024年にかけて、北米、中南米、欧州、アフリカ、中東、アジア太平洋地域の16カ国で「ガーディアン・ガールズ」事業を展開する予定です。国内でも福岡で「ガーディアン・ガールズ・空手道」プロジェクトを試み、2024年には東京で「ガーディアン・ガールズ・合気道」プロジェクトをスタートさせる計画です。このようなプロジェクトを通じて、地元の女性や若者をエンパワーすることが目指されています。
国連大学とガーディアン・ガールズ・インターナショナルの提携は、これまで以上に多様な地域での活動を促進し、女性やコミュニティリーダーが活躍できる社会の実現を目指します。お互いの強みを活かしながら、より良い未来へ向けた一歩を踏み出していくことで、この提携が具体的な成果をもたらすことを期待しています。