OECM認定の唐津市
2024-10-03 12:20:01

唐津市相知町がOECM認定!希少種保護へ向けた生物多様性調査の成果

唐津市相知町で実施された生物多様性調査



2023年、佐賀県唐津市の相知町横枕地区が、日本で初めてOECM(Other Effective Area-Based Conservation Measures)に認定されました。この認定に伴い、地域の生態系の評価を深めるため、NPO法人唐津Farm&Foodが中心となって生物多様性の調査を行いました。

調査は、環境省と佐賀大学の徳田教授の研究チームの協力のもと進められ、期待をかけられていました。調査の結果、特に注目されたのは、地域固有の希少種「ブチサンショウウオ」の確認です。これは九州北部にしか生息しておらず、福岡、佐賀、長崎の限られた地域にのみ存在する貴重な生物です。

ブチサンショウウオの重要性



ブチサンショウウオは澄んだ水の流れがある山奥の渓流に生息しており、非常に厳しい環境条件を必要とします。そのため、彼らの生息地を守ることは、地域生態系の保護において極めて重要な意味を持っています。この発見は、相知町の自然環境の評価に新たな光をあてるものであり、地域が持つ生態系の重要性を再認識させるものでした。

横枕神社とそのユニークな植物



調査の一環として、横枕神社を訪れ、そこに生育する「イスノキ」の確認も行われました。この木は地域に深く根ざしており、生物多様性において重要な役割を果たしています。イスノキが自然共生サイトの一部として認定されたことは、地域の自然環境の価値をさらに高める要因となっています。

ため池での多様な生物



さらに調査では、地域のため池においても多様な生物が生息していることが確認されました。特に「どんこ」と呼ばれる魚が確認され、相知町横枕地区の生物多様性の豊かさが証明されました。これにより、地域の自然資源を保護し、持続可能な形で利用することの重要性が一層強調されました。

環境保護とサステナブルツーリズムへの展望



唐津市相知町横枕地区は、日本の自然共生サイトエリアの一環として位置付けられ、今後の展開に期待が寄せられています。地域の文化や自然を大切にしながら、環境保全や持続可能な観光の取り組みを進め、次世代へとこの貴重な自然資源を引き継ぐための活動が強化されています。これには地域の住民も参加し、共に未来を築く意識が必要です。

唐津Farm&Foodは、「SATOYAMA」の理念のもと、地域資源の持続可能な管理と利用を推進し続けています。自然との共生と地域社会の発展を目指し、さらなる活動の展開が期待されることでしょう。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人唐津Farm&Food
住所
佐賀県唐津市浦5409番地7
電話番号
090-3263-4557

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