パラチノースセミナー
2015-08-06 13:30:02
第23回日本運動生理学会でのパラチノース関連セミナーの成果
パラチノースと運動療法の新たな知見
2015年7月25日から26日にかけて、日本体育大学東京・世田谷キャンパスにて第23回日本運動生理学会が開催されました。その中で、三井製糖株式会社が主催したランチョンセミナーが注目を集めました。このセミナーでは、「糖-脂質代謝に及ぼす一過性パラチノース経口投与の影響およびメタボリックシンドローム危険因子に及ぼす長期投与と運動との併用療法の影響」というタイトルのもと、健康維持における新たなアプローチについて探求しました。
セミナーの主旨は、パラチノースという糖の性質を理解し、その効果を運動療法と結びつけることにありました。まず、三井製糖の宮坂清昭氏が「パラチノースのご紹介」と題した講演を行い、この成分が持つ特性や関連商品について説明しました。
続いて、東京慈恵会医科大学医学部の鈴木政登先生が、セミナータイトルに関連する自身の研究成果を発表しました。鈴木先生は、自らのグループによる動物実験を通じて、パラチノースの摂取と運動療法の効果を実証した研究結果を紹介しました。特に、肥満や生活習慣病が気になる方に向けて、ただ単にカロリー制限を行うのではなく、栄養の質を見直すことが重要だと訴えました。
鈴木先生は、「生活習慣病の予防には、カロリーの質を考慮し、パラチノースのように生理機能を持つ食品を食事に取り入れた上で運動を行うことが鍵だ」と強調しました。この発言は、聴衆の心を掴み、100人を超える参加者に熱心に受け入れられました。
さらに、鈴木先生はパラチノースの特性についても言及しました。パラチノースは吸収が遅く、インスリンの分泌を促さないため、糖質の摂取における“質”に注目した新たなアプローチである「スローカロリー」という概念が誕生しました。鈴木先生は、今後もこのスローカロリーに関する研究が進展し、健康維持や治療に寄与することを期待しています。
スローカロリーへの理解
スローカロリーは、単にエネルギー摂取を制限するのではなく、どのように食材を選び、摂取するかに注目したコンセプトです。具体的には、消化吸収が遅い糖質を選び、急激な血糖の上昇や過剰な脂肪蓄積を防ぐことを目的としています。このため、食物繊維の多い食品を取り入れ、しっかりと噛んで食事を楽しむことが奨励されています。また、規則正しい食習慣を築くことで、身体が消化しやすくなる環境を整えることも重要です。
セミナーを通じて、参加者はパラチノースの可能性とその健康効果、さらには生活習慣病予防に向けた新たなアプローチを学ぶことができました。今後、このような手法が広まり、より多くの人々が健康的な生活を送るための一助となることが期待されています。
会社情報
- 会社名
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三井製糖株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋箱崎町36番2号
- 電話番号
-
03-3663-3111