ICT活用で変革する新しい卒業アルバム制作の未来

ICTで変わる卒業アルバムづくり

安達写真印刷株式会社が手がける新しい卒業アルバムの制作方法が注目を集めています。この石川県に本社を置く企業は、幼稚園から大学まで年間約5,000校の卒業アルバムを企画、デザイン、印刷、製本、納品まで一貫して行っています。最近では、オンラインツールを利用した卒業アルバム制作の支援にも力を入れ、多様なニーズに応える姿勢が評価されています。

特に注目すべきは、同社が開発したアルバム編集ソフト『アシスト』です。このソフトを用いれば、子どもたちが自らの手で卒業アルバムをデザインし、編集することが可能となります。これにより、従来は写真館が中心だった卒業アルバム制作が、子どもたち主体のプロセスに変化してきているのです。

新たな取り組みの背景

GIGAスクール構想の進展に伴い、ICT教育が重要視されるようになりました。この流れの中で、子どもたちが自ら主体的に参加することが可能になっています。これまでの卒業アルバムは、プロの写真館に依存していましたが、今後は子どもたちが自分たちの思い出を形にする体験が重視されるようになってきました。

『アシスト』は、初心者でも直感的に操作できる設計がなされており、写真の配置やレイアウトを自由に編集できます。子どもたちは、自分のアイデアを具体化し、デザインの楽しさを体験しながら自己表現を深めることができます。

女池小学校での実践事例

2025年1月17日、新潟市立女池小学校で、6年生を対象にした『卒業アルバム制作』の授業が行われました。子どもたちは、グループごとに話し合い、自分たちの思い出をどのようにアルバムに反映するかを模索しました。その過程で、タブレットを使用して実際に編集作業にも取り組んでいます。

授業を終えた子どもたちや先生方からは、以下のような感想が寄せられました。

子どもたちの声
「みんなで編集するのが楽しかった」
「自分たちが思い出に残った写真をアルバムに入れられて嬉しかった」

先生方の声
「最初は難しいと思ったが、子どもたちの集中力には驚いた」
「友達との結束を感じられ、良いアルバムが作れました」

このように、卒業アルバム制作は、ただの思い出を残すための作業ではなく、子どもたちにとって表現力やコミュニケーション能力を育む貴重な機会となっています。

教育の新たな価値を見つける

女池小学校の取り組みは、西脇写真館と共同で実施しました。この写真館は、『わくわく卒アルラボ』という体験学習型プログラムを展開しており、地域社会からの支持を受けています。こうした写真館の活動は、学校教育に新たな視点を提供することが期待されています。

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本プロジェクトを通じて、安達写真印刷は『未来に繋がる学びを得られる、思い出に残るアルバム』を届けることを目指しています。『アシスト』はその一環であり、今後も多くの学校と協力し、卒業アルバム制作の新しい形を模索することに努めていく所存です。