河川ごみ回収実証実験の取り組み
香川県の二級河川・詰田川において、NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルが実施した第4回河川ごみ回収実証実験が話題になっています。本実験は、2025年10月7日から11日までの5日間にわたり行われ、合計14.75kgの河川ごみが回収されました。この取り組みは、海洋ごみ問題の解決に向けての重要な一歩とされています。
実験の概要
今回の実証実験は、回収効率や耐久性を確かめるとともに、新しい改良型装置「kawasemi002」の運用性を検証することが目的です。また、5社の企業が視察を行い、社会実装に向けた連携を模索しました。前回の実験では22.10kgのごみが回収されており、結果の再現性も確認されています。
実施期間・場所
- - 期間: 2025年10月7日(火)~10月11日(土)
- - 場所: 香川県高松市、詰田川
回収の成果
- - 回収総量: 14.75kg(5日間)
- - 平均回収量: 2.95kg/日
- - 主な回収物: 飲料用ペットボトル、レジ袋、缶類、発泡スチロール片、生活ごみなど
改良型装置「kawasemi002」の特徴
改良型装置の設計にはいくつかのポイントがあり、入り口の形状や固定方法が最適化されました。これにより潮位や流速の変化に対する追従性能が向上し、より多くのごみを捕捉できるようになっています。また、保守性も改善され、清掃やメンテナンスの効率が向上しました。このような改善に基づき、運用のKPI(重要業績評価指標)も設定されています。
データの公開
回収したごみに関するデータは、「海洋ごみマップ」に公開されており、訪問者は特定の番号で検索を行い、詳しい情報を得ることが可能です。この取り組みは、地域でのごみの状況を可視化することで、問題解決への手助けをしています。
視察企業の評価
実証実験には多くの企業が関心を持ち、視察を行いました。企業からは「kawasemi装置の優位性に気づいた」「若い世代の挑戦を支持する」という声が寄せられ、全国展開への期待が高まっています。
今後の展開
クリーンオーシャンアンサンブルは、河川ごみを海へと流出する前に食い止めることを目的に、エネルギーを使わずに設置したままで回収できる仕組みを構築すべく努力をしています。また、今後も全国の中小河川へのデータ収集と公開を進め、協力関係を強化しながら活動を展開していく方針です。
参加と支援のお願い
この取り組みを支えるために、企業や団体からの協賛や寄付、ボランティアの参加が求められています。清掃活動の継続やデータ化ツールの開発など、さまざまな形での支援が地域のごみ問題解決に繋がります。
私たちと一緒に、海洋ごみゼロの世界を目指して活動しませんか?
団体情報
- - 名称: NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル
- - 設立: 2020年12月
- - 所在地: 香川県小豆郡小豆島町
- - 公式サイト: クリーンオーシャンアンサンブル
この団体の活動は、私たちの未来に向けた大切な取り組みです。引き続き、ご理解とご支援をお願い申し上げます。