世界的な注目を集める蜂蜜の新成分
2025年9月、デンマーク・コペンハーゲンで開催された国際養蜂会議「Apimondia 2025」は、世界中から多くの養蜂家や研究者、企業が集まる重要なイベントです。この会議に参加した株式会社山田養蜂場は、蜂蜜に含まれる新しい咳止め成分「メルピロール」の特定と規格化に成功したことを発表しました。これは、10年にわたる地道な研究の成果です。
養蜂の未来を切り開く学術発表
「Apimondia」は1895年に設立された国際的な養蜂協会で、養蜂技術の開発やミツバチの保護、蜂産品の品質向上を目的としています。今回の会議は第49回を迎え、山田養蜂場は1999年から継続的に研究成果を発表。養蜂業界の発展に寄与してきました。
この度発表された研究は、蜂蜜が持つ優れた健康効果について新たな視点を提供します。山田養蜂場の健康科学研究所に所属する谷央子研究員は、研究を通じて蜂蜜に含まれる「メルピロール」と、既知の成分「フラジン」の咳止め効果を明らかにしました。これにより、ミツバチ産品が持つポテンシャルを広く認識されることとなりました。
咳止め効果の科学的証拠
研究の結果、蜂蜜を使用した試験で対照群と比較して咳の回数が有意に減少することが確認されました。これは、単なる喉の保湿効果ではないことが示唆されており、咳止め効果にはメルピロールとフラジンの存在が大きく影響しています。また、これらの成分は市販の鎮咳薬に匹敵する効果があることも証明されました。
特に注目すべき点は、これらの成分が一酸化窒素を通じて咳反射を抑制する可能性があるということです。この新しい知見は、今後の蜂蜜製品の開発に大きな影響を与えるでしょう。
世界からの期待と次なるステップ
発表後の質疑応答では、世界各国の参加者から高い関心が寄せられました。蜂蜜の咳止め効果を活かした新製品への期待感が高まっています。
山田養蜂場は、2026年にメルピロールを含む蜂蜜の商業化を目指しているとのことで、今後もミツバチ産品や天然素材の研究開発に力を入れ、養蜂産業の発展をサポートしていく方針です。そして、これらの成果を世界へ広めることで、人々の健康的で豊かな生活の実現にも寄与していく考えです。
この新たな発見が、蜂蜜を通じた健康促進や、養蜂業界の未来にどのように結びついていくのか、注目が集まります。これからも山田養蜂場の活動に目が離せません。
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