マクセル株式会社が、産業機器向けの革新的な全固体電池モジュールを開発しました。この新しい電源モジュールは、停電時の電源バックアップとして非常に重要な役割を果たします。
進化した全固体電池モジュールの特長
このモジュールは、2023年から量産が始まったセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を4つもしくは5つ搭載しています。この電池はリチャージ可能で、長寿命を実現しているため、従来の使い捨て一次電池に比べ、メンテナンスの手間を大幅に軽減します。
特に、産業用ロボットやプログラマブルロジックコントローラー(PLC)のようなファクトリーオートメーションに必須な電源バックアップにおいて、定期的な電池交換を不要にします。これにより、製造ラインの稼働率の低下を防ぐことができるため、経済効果も大きいです。
課題を克服し、さらなる効率化を実現
多くの工場では停電時のメモリやリアルタイムクロック(RTC)の電源を一次電池で補完していました。しかし、この方法では定期的に電池交換が必要で、生産現場ではそのたびに稼働を止める必要がありました。
それに加えて、電池寿命を把握するために常にチェックが必要だったことは、現場のスタッフにとって重荷となっていました。マクセルの全固体電池モジュールは、10年以上の寿命を期待できるため、こうした手間から解放されます。
さらなる発展を目指して
マクセルは、アナログコア技術を用いて、社会課題を解決するための新しい電池開発に力を注いでいます。長寿命、高耐熱、高出力、大容量の4つの核を持つ全固体電池やモジュールの推進を進め、より多くの産業分野への応用を目指しています。
これまで利用できなかった用途にも新たな可能性を開くことで、全固体電池の価値を広げていく方針です。また、安全性や長寿命についての詳細情報は、マクセルの公式ウェブページでご覧いただけます。
お問い合わせ
全固体電池や関連製品に関する詳細は、マクセル株式会社の営業統括本部までお問い合わせください。
今後も、マクセルの進展に注目していきたいですね。