キリングループ環境報告書
2024-06-28 13:32:08
キリングループ、環境報告書2024を公開~TCFD提言・TNFD提言を統合した環境経営情報の開示試行~
キリンホールディングス株式会社は、2024年6月28日に「環境報告書2024」を公開しました。本報告書では、TCFD提言やTNFD提言など複数の開示フレームワークを統合し、環境経営情報の開示を試行しています。
多様な環境課題への統合的なアプローチ
キリングループは、生物資源、水資源、容器包装、気候変動など、相互に関連する多様な環境課題に統合的に取り組んでいます。特に、TNFD提言v1.0を反映し、TCFD提言への準拠や循環型社会構築への貢献を可能な範囲で組み込み、環境経営情報の開示を進めています。
具体的な取り組みとして、スリランカの紅茶農園における再生型農業の支援や、気候変動の緩和策である炭素貯留効果の評価などが挙げられます。これらの取り組みは、生物資源の保護、資源循環、気候変動対策といった異なる環境課題に同時に対応できる、統合的なアプローチの重要性を示しています。
GHG排出量削減に向けた具体的な取り組み
キリングループは、GHG排出量削減に向けた具体的な取り組みも進めています。事業会社ごとにGHG排出量削減計画を策定し、投資計画や資金調達計画を公開しています。さらに、サプライチェーン上流への対策として「キリンサプライチェーン環境プログラム」を開始しました。このプログラムは、2030年までにグループ全体のGHG Scope3排出量を2019年比で30%削減するという中期目標達成に大きく貢献すると期待されています。
持続可能な未来への取り組み
キリングループは、環境報告書を通じて、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいることを示しています。今後も、自然と人に「ポジティブインパクト」を与える取り組みを積極的に進めていくことで、豊かな地球の恵みを将来にわたって享受し、次世代に引き継いでいくことを目指しています。