新入社員意識調査2025
2025-06-23 14:24:47

新入社員意識調査2025の結果から見えた若者の働き方と価値観

新入社員意識調査2025の結果から見えた若者の働き方と価値観



2025年に実施された『新入社員意識調査2025』は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが全国の新入社員718名を対象に実施し、その結果を発表しました。この調査では、新入社員たちがどのような意識を持って働き始めるのか、特に重視する点や不安要因などについて探求されています。

調査概要



調査は2025年3~4月に行われ、公開型とインハウス型の新入社員導入研修の受講者それぞれからデータを収集しました。公開型の調査対象者は718名、インハウス型では2,795名が参加しました。これにより、さまざまな視点から新入社員の意識や価値観に関する分析が行われました。

重要視される価値観



調査の結果、働く上で最も重要視されている点は「社会人としてのルール・マナーを身につけること」であり、53.6%の回答がありました。これは過去最高の数字で、社会人としての基本的な行動が新入社員にとって非常に重要であることを示しています。

一方で、最も低い回答であった「会社の文化・風土を尊重すること」についてはわずか2.6%という結果でした。このことは、若者たちの働き方に対する価値観が、従来の企業文化よりも個人の成長や成果に重きを置いていることを示唆しています。

仕事に対する不安



新入社員たちが感じる仕事や職場生活における不安要因として最も多かったのが「仕事についていけるか」というもので、64.8%がこの項目を挙げました。続いて「自分が成長できるか」といった点も30.1%が関心を持っていることがわかりました。これらは、VUCA(不確実性が高い)な時代において自己の能力向上を重視する姿勢を反映しています。

成長と貢献を重視



また、仕事をする上で特に重視していることとして「成長」と「貢献」がそれぞれ35.1%と23.8%の回答を得ています。特に競争という点はわずか3.0%に留まっており、昔ながらの競争志向とは対照的に、協働や共感を重んじる新たな風潮が強まっていることが伺えます。

働きたい職場の特徴



新入社員が求める職場についても注目が集まります。「お互いに助けあう」という職場環境が69.4%と最も回答され、この傾向は過去の調査と比べても明確に示されています。これに対し「アットホーム」といった環境は32.5%となり、過去最低の数値を記録しました。若者たちが求めるのは、個々のスキルを生かしつつ助け合う関係性であることが浮き彫りになっています。

上司への期待



さらに、上司に対する期待として「相手の意見や考え方に耳を傾けること」が49.7%と多く、リーダーシップに関する考え方が変化してきているのがわかります。部下に仕事を任せることへの期待は7.5%と最下位であり、これもまた、上下関係を超えた協力的な職場環境を求める新入社員の姿勢を反映しています。

結論



総じて、新入社員意識調査2025の結果は、若者たちが求める働き方や職場環境が大きく変わってきていることを示しています。企業はこれらの意識をしっかりと受け止め、柔軟に対応していく必要があります。新入社員たちが感じる不安や期待を理解し、彼らが自由に成長できる環境を提供できる企業が、今後の人材定着に成功するのではないでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
住所
東京都港区芝浦3-16-16住友不動産田町ビル東館 4F
電話番号
0120-878-300

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