日本の医療に新たな選択肢を提供
スミス・アンド・ネフュー株式会社が人工股関節置換術および再置換術向けの新製品を日本市場において発売しました。新しいインプラントである「ポーラーステム メディアル」と「REDAPTヒップシステム」は、特に日本の患者の体格に配慮した設計がなされています。これにより、より多くの患者が適切な治療を受けることが可能となります。
「ポーラーステム メディアル」の特徴
「ポーラーステム メディアル」は、日本市場を中心に20年以上の実績を持つ「ポーラーステム」に基づいて開発されました。日本人の体型に合わせてデザインされており、特に比較的小柄な患者にも適したサイズが用意されています。この新しいインプラントの導入により、従来の製品では対応が難しかったさまざまな症例に対して、より幅広い治療が可能となることでしょう。
「REDAPTヒップシステム」の進化
一方、毎年増加している人工股関節置換術後の再置換手術用に設計された「REDAPTヒップシステム」は、特にセメントレスの大腿骨用ステムとして注目されています。このシステムは、患者一人ひとりの解剖学的特徴に応じたサイズや形状を選ぶことができるため、理想的なフィット感を提供します。
オフセットと固定力
「REDAPTヒップシステム」は、異なるサイズや形状のステムで形成されており、患者の骨の構造に合わせて最適なオフセットが選べます。特許取得済みのステムは、固定力を高める設計となっており、安定した手術結果が期待できます。また、手術器具も更にシンプルに操作できるように工夫されています。
新たなカップシステムの導入
寛骨臼側には「R3カップシステム」から新たにマルチホールタイプが追加されました。これにより、特に小さなサイズのカップでも自由にスクリュー固定が可能となり、寛骨臼形成不全といった日本人に多い症例にも柔軟に対応できるようになりました。
スミス・アンド・ネフューの使命
スミス・アンド・ネフューは、整形外科を中心とする医療分野において革新的な技術を提供し続け、患者のQOL(生活の質)の向上に貢献しています。「Life Unlimited」という理念のもと、全世界の医療従事者と連携しながら、新たな治療法や製品の開発を進めています。
企業概要
スミス・アンド・ネフュー株式会社は1856年に英国で設立され、現在では100以上の国で事業を展開しています。2023年には55億ドルの売上高を記録し、FTSE 100にも名を連ねる企業です。
日本市場では、「ポーラーステム メディアル」と「REDAPTヒップシステム」により、更なる治療の可能性が広がることを期待しています。これにより、日本の医療現場での株の一翼を担い、患者の健康に貢献できることを目指しています。