BCP強化の取り組み
2025-10-21 09:25:00

日本精工がBCPを強化、ニュートン・コンサルティングの支援で復旧目標を再定義

日本精工がBCPを強化



日本精工は、業界トップのベアリングメーカーであり、1916年に設立以来、日本国内シェアNo.1、世界シェアNo.3を誇ります。近年、地震や自然災害の増加、さらに新型コロナウイルスの影響を受けて、BCP(事業継続計画)の強化に取り組んでいます。このたび、リスクマネジメントの専門家であるニュートン・コンサルティングの支援を受け、BCPの再構築に成功しました。

BCPの深化を目指した取り組み



日本精工は、震災以降、BCPを改善し続ける努力をしてきました。その背景には、震災の経験を活かし、事業継続能力を高めたいという強い意志があります。具体的には、地震に対する事前対策や初動対応、そして各工場での事業継続訓練などを実施してきました。

しかし、環境の変化に柔軟に対応するためには、さらなる見直しが必要とされていました。そのため、全社的に課題を洗い出し、BCM(事業継続管理)の新たな枠組みを構築することが求められました。

具体的なプロジェクトの進め方



このプロジェクトは約1年半かけて行われ、三つの段階で進行しました。初めに、過去のBCM文書や活動を評価し、いくつかの課題を抽出しました。具体的には、復旧目標が過去の経験則に依存していたこと、対策と復旧目標がしっかり連携していなかったこと、事前対策に偏重していたことが明らかになりました。

次に、経営層へのインタビューやワークショップを通じて、事業環境を考慮したリスク分析を行い、統一された復旧目標を決定しました。このプロセスでは、トップダウンとボトムアップの視点を同時に取り入れることで、すべての層が納得できる方針を設定することを目指しました。

最終段階では、主要な工場で現場ワークショップを実施。ここでは目標達成のために必要な対策や課題を洗い出し、地震中心の対応から経営資源に着目したリソースベースの考え方へと移行しました。この方法により、経営層が再定義した復旧目標に対して、現場も高い納得感を持つ結果を得ることができました。

ニュートン・コンサルティングの貢献



ニュートン・コンサルティングが提供した「BCM/BCP改善・再構築支援サービス」は、企業の状況に適した実行可能なBCM/BCPの策定をサポートする内容となっています。このサービスの特長は、経営陣の意向を反映しつつ、現場の意見を取り入れた活動を行う点にあります。

ニュートン流BCP



ニュートン流BCPは、実効性のあるBCPを目指し、必要な要素を凝縮したオールハザード型のBCP策定手法です。このアプローチでは、文書作成だけでなく、有事に強い組織風土の醸成や継続的な訓練を通じて、組織全体の事業継続力を向上させることを重視しています。経営陣の承認を確実に得ながら、当事者が自発的に参加することによって、短期間で自組織に必要な改善点が合意形成されていきます。

まとめ



日本精工のBCPの刷新は、変化する環境に対して強靭な組織を作り上げるための重要な一歩です。今後も、ニュータン・コンサルティングと共にさらなる改善に取り組み、より良い事業継続力を確保していくことでしょう。BCM/BCPの導入や改善を考える企業にとって、この成功事例は大いに参考になることでしょう。


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会社情報

会社名
ニュートン・コンサルティング株式会社
住所
東京都千代田区麹町1-7相互半蔵門ビルディング5F
電話番号
03-3239-9209

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